さて、仮想通貨BOTを作成するための基本を解説します。

ここでしっかりと基礎固めをしておけば、以下の両方も簡単に作成できる様になります。

・実際にトレードで使用する稼働用BOTプログラム

・バックテストで使用するプログラム

実際にコードを書く前に、仮想通貨取引所での注文の種類や、アルゴリズムの作り方等、勉強しなければならない事もあります。

特にシグナル判定のアルゴリズムが利益を出すか否かを分けるポイントになります。システムトレードをする限り、このアルゴリズムはずっと改良をし続けなければなりません。

ただ、基本的な作り方自体は覚えてしまえば、そんなに難しい内容ではありません。ゆっくりとでも良いので覚えていきましょう。

仮想通貨売買BOTの基本知識

1.仮想通貨BOTで使う注文・命令

仮想通貨BOTでは手動で行っている注文、約定結果の確認、注文キャンセル等の作業をシュミレートしてプログラムに落とし込む必要があります。

BOTを作成する上で必要な注文内容にはどの様なものがあるのでしょうか?まずはその内容を把握しましょう。基本的な注文内容は前章までにも説明していますが、ここで改めて復習です。

仮想通貨自動売買BOTの注文の種類

2.アルゴリズムの作り方

仮想通貨BOTが人の代わりに売買をするためには、仮想通貨を売買するための判断基準が必要です。そして、その判断基準を数学的なロジックに落とし込む必要があります。いわゆる「アルゴリズム」と呼ばれる部分です。このアルゴリズムによってシグナルの発信などを行います。
※ちなみに、海外ではシステムトレードの事をアルゴリズミックトレードなどと呼びます。

細かい部分は実践しながら覚えても全然遅くはありませんので、まずはトレードに必要なアルゴリズムを作る時の概要だけでも覚えて下さい。

システムトレードのアルゴリズムの作り方|最低限押さえておきたい基礎!

3.仮想通貨BOTを作成する流れ

さて、仮想通貨BOTはどの様な流れで作れば良いのでしょうか?

こんなプログラムこそ完璧だ!という様な答えこそありませんが、ここでは一つの例を出して、BOT作成の流れを解説しています。

仮想通貨BOTのプログラムの作り方

4.シグナル判定の練習「ローソク足情報を1件ずつ判定処理」

本格的なシグナルの判定をする前に、まずは練習をしてみましょう。

BOTを稼働させる場合は、やはりOHLCと呼ばれるローソク足の情報を基準にして売買をするケースが大半です。まずはローソク足の情報を読み込みながら、1件ずつ判定の処理をしてみましょう。

Pythonでローソク足情報を1件ずつ判定処理する

5.チャネルブレイクアウトを行うBOTのプロトタイプを作成

さて、ここからは実際にシグナルを考えていきましょう。シグナル発信のための簡単なアルゴリズムなども作成します。※本当に簡単ですが^^;

ここではチャネルブレイクアウトという戦略を使ってBOTを稼働させるためのプログラムを作成します。まずはプロトタイプの作成レベルでOKですので、作成してみましょう。

過去○○期間の高値を超えているかを判定

チャネルブレイクアウトを使った判定をする前に、まずはちょっとした練習から始めましょう。過去○○期間の高値を超えた場合に、メッセージを出力するというシグナルを作ってみます。

ローソク足の高値を判定する関数を作ろう

チャネルブレイクアウトを実装

では、いよいよ実際にチャネルブレイクアウトを実装しましょう。ここでついにシグナルの判定が一つ完成します。

自分でシグナル判定を実装できる様になれば、仮想通貨BOTの作成もほぼほぼできている様なものです。

チャネルブレイクアウトのシグナルを出すプログラムをPythonで実装!

6.注文処理と変数の使い方

実際にシグナルを作ったら、シグナルに合わせて注文・手仕舞いをしなければなりません。状況は刻々と変化しますので、プログラムにも、最適なタイミングを把握しておいてもらわなければなりません。

意図した通りにプログラムに処理をしてもらうためには、どの様に実装すれば良いのでしょうか?

仮想通貨BOTの売買注文の管理のために、関数と変数を上手に使おう!

7.これまでに作成したプログラムを組み合わせる

さて、シグナルを判定するアルゴリズムを作ったり、売買注文のロジックを作ったりと、これまでバラバラに必要箇所の処理を実装してきましたね。

最後にこれまでに作成した処理を(できる範囲で)一旦一つにまとめましょう。ここまで来ると、実際に稼働テストをしながら、トレードの簡易的なバックテストなども行う事ができる様になります。

これまでに比べると結構な長さのコードになりますが、ここまでくればBOT作成は完成間近です。

仮想通貨BOTのシグナル判定と売買注文の組み合わせ方!

まとめ

さて、実際に仮想通貨BOT(のほぼ全て)をここで作成しました。

これまでの章と比べると、サンプルのコード量もかなり増えているので、結構疲れたかもしれません。

あとは実際に売買を行うBOTとして少し手を加えて、実施環境を整えてあげれば、あなたの代わりに売買をするBOTが完成します!!