最近はフリーランスのエンジニアが活躍しやすい環境が整ってきたと言われます。私と同じプロジェクトのメンバーである50代のベテランエンジニアの方も「フリーの技術者にとっては昔よりも大分良い時代になったよね。何よりも楽になった。」と語っています。「楽になったというのはどういう意味ですか?」と聞いてみると、そこには様々な要因があるものの、「フリーランス向けのエージェントサービスがここ数年でかなり充実してきた事が最大の要因だよ。」と言うのです。
昔はフリーランスは収入は良いけれども、業務も営業も両方できなければならない時代だった。という話はエンジニアの世界ではよく聞く話でした。しかし、今は自分で営業をしなくとも、エージェントサービスを活用すれば、仕事はかなり高い確率で見つかります。まして、エンジニアは人手不足のため仕事の依頼がたくさん舞い込んできます。そのため、エンジニアにとっては、収入がUPしたり、希望通りの仕事に就ける可能性が非常に高い時代だと言えます。
ただ、便利なエージェントサービスがあったとしても、正しい活用の仕方が分からなければ、当然結果には繋がりません。
という訳で、今回はフリーランス向けのエージェントサービスの活用の仕方やメリット、そして、実際にオススメできるエージェントサービスを紹介していきたいと思います。特に以下の様な悩みを抱えている場合にはぜひご参考にしていただきたいと思います。
- IT業界への就職・転職を希望している
- オススメのフリーランスのエージェントを知りたい!
- 現在エンジニアとして仕事しているが収入面・待遇面で不満がある
- 独立をして実力を試したい・収入を一気にUPさせたい
フリーランスのエージェントが一体どんなものなのか?そして、どの様に活用するのか?について詳しく説明していきます。
便利過ぎる?フリーランスエンジニア向けのエージェント
今はフリーランスエンジニアの仕事探しはエージェントサービスが代行してくれる世の中になりました。この便利なサービスを活用すれば、自分に合った仕事を見つけられる可能性が高まると思いますし、常に次の仕事を確保しておかなければ。という悩みも解消できます。その理由はこの後で詳しく述べますが、とにかく、エージェントサービスを活用すると「すごく楽」なんです。
エージェントサービスが一体どの様なものなのか?について具体的に紹介していきます。
強力な「営業代行」により、継続的に仕事を受注できる!
冒頭でお伝えした事の繰り返しになりますが、フリーランスのエンジニアはかつては自分で仕事を探さなければなりませんでした。いわゆる「営業活動」をしなければならなかったのです。
しかし、現在はエージェントサービスが営業を代行してくれます。
※これがどれだけフリーランスの精神的安定に繋がる事か。。。
現在参画しているプロジェクトがカットオーバーとなっても、間髪いれずに次の案件を紹介してくれる事も当たり前になりました。永遠に仕事を探し続けなければならない。という不安からも解放されます。
カットオーバー後の保障制度有のエージェントもある!
エージェントによっては、仕事の取れない期間があればその間の報酬の保障制度もあります。エンジニアを大切に扱う会社、サービスが非常に増えていると言えます。
※保証制度を活用する場合、他のエージェントの利用は推奨しないサービスもありますので、自分にあったエージェントを選択しましょう。
もしも、エンジニアを大切にしないブラック会社にいるのであれば、その様な会社には見切りを付け、エージェントサービスを上手に活用してエンジニアの仕事を続けていくべきだと思います。今の会社を辞めたとしても、エンジニア自体を辞めなければ仕事はたくさんあります。
自分の希望通りの仕事を見つけやすい!
フリーランスのエンジニアはかつては得意な業界知識を持っていました。金融系・製造系・WEB系・交通系等々。それは、得意ジャンルの方がエンジニア自身が活躍できるから、という理由だけではなく、同一ジャンルでないとなかなか仕事を見つけられないからでもありました。※もしくは横の繋がりで他の業種に付く事もあります。
しかし、昨今の良質なエージェントサービスの登場により、案件の選択の幅が格段に広がりました。新しいジャンルの業種や技術に挑戦する事も全然できます。当然ですが、自分が慣れているジャンルの中で仕事を探す事ももちろん可能です。
エンジニアにとってはスキルを身に付けられる、もしくはスキルを活かせるというのは一つのモチベーションだと思いますので、自分の好きな仕事の選択の幅が広がり、希望の仕事が見つかりやすくなったと考えると、やはり非常にありがたいサービスです。
高単価の案件が多いので収入UPの可能性が高い!
多くのエンジニアが、フリーランスのエンジニアになる理由として挙げるのが、年収の大幅な増加です。エンジニア業界は人材紹介業界でもあります。そこでいくつかの会社が絡む時は(馬鹿みたいに)マージンが差し引かれます。
フリーランスのエージェントでは直受けの案件や、マージン率を下げるなどの工夫があるため、高単価になる傾向があります。いざ独立してみると、(残念な事に)会社がどれだけのマージンを受け取っていたのかが分かってきます。
フリーランスの場合は、少なくとも、会社員時代よりは高単価になる可能性が極めて高いです。技術力や業務知識に自信があり、高単価案件が見つかる可能性があるのであれば、フリーのエージェントを検討するのもアリだと思います。
自由度の高い仕事で理想の生き方を実現
フリーランスは名前の通り自由度が高い職業です。デザイナーの方などであれば、昔もわりと自由なライフスタイルだったと聞きますが、今はエンジニアも十分に自由なライフスタイルを享受できる様になりました。
昔は考えられなかった事ですが、週2日の仕事や、在宅でできる案件なども増えてきています。この様な働き方を自分で選択できるのもフリーランスの良い部分です。※毎日満員電車に揺られて、無意味なMTGに出席させられて・・・なんて悩みも解消できるチャンスがあります。
仮にこの様な仕事があったとしても、実際に自分で見つけるのは非常に難しいですよね。しかし、エージェントを活用すれば、希望に合う仕事が見つかる可能性が一気に高くなります。各サービスがたくさんの案件を抱えていますから。
なので、フリーランスになってライフスタイルに合わせて仕事の仕方も変えたい!という場合にもぜひ活用した方が良いと思います。ちなみに、自由度の高い案件は人気が高いので、希望する場合は、早めに案件紹介を受ける事をオススメします。
エンジニアである事に感謝をして、自分なりのライフスタイルを満足しながら技術を磨けば、よりやりがいのある仕事もできると思います。事実、私の周りにいるエンジニアの方もそうだからです。
(おまけ)会社員並みの保証のあるエージェントも多い
フリーランスには不安定なイメージを持っている方が多いですよね。会社員に比べて社会保険が薄いというイメージがあるので、気持ちはよく分かります。
しかし、最新のエージェントは手厚い保証をしているサービスがかなり増えてきました。サービス内容はエージェントによって様々なので、保証内容が気になる場合はぜひぜひ各エージェントの公式ページで確認をしていただきたいと思います。
やはり優秀なエンジニアを抱えるために、どこも一生懸命です。実力のある人がローリスクで、大きなチャンスにアプローチできる時代がようやく来たとも言えます。
エージェントへの登録は早い方が良い?
既にエンジニアとして活躍されている場合は、先々で独立したいな。。。という思いはあっても、とりあえず今はまだいいかな、という気持ちになりがちです。その思いもすごくよく分かります。
ただ、
- フリーランスのエンジニアになる事を検討している
- 転職をしたいが、選択肢の一つとしてフリーランスも検討中
という状態なのであれば、早めに登録をしておく事をおすすめします。
なぜ早く登録すべきなのか?
現状は会社員であっても、フリーランスに興味がある方というのは、現状のエンジニアとしての仕事に満足できていないケースが大半です。それに、IT業界というのは、ブラック企業、もしくはブラック案件と呼ばれるプロジェクトが多数存在しています。
もし、そのブラック案件に掴まってしまい、こんな場所にいる位なら辞めた方が良い。。。といざ思った時には、
- 仕事が忙し過ぎてエージェントを活用する暇も無い。
- 心身共に疲れ過ぎて、エージェントを活用する気力が起きない。
- 仕事に疲れ、次の仕事の予定が決まっていないのに会社を辞めた。
なんて状態になってしまう。そんな事はよくある話です。
エンジニア人生は自分でコントロールする時代
優秀なエンジニアの方がブラック企業・ブラック案件に掴まり、エンジニアの仕事自体に嫌気が指してIT業界自体から消えてしまうのは、全くもって許せません!!今は、エンジニア不足と言われる時代で、それは今後も長い間続く事になりそうです。準備をした上で適切に仕事を探せば、エンジニアの仕事はたくさん見つかります。(私の周りには50代、60代でもフリーランスとして新たな仕事を受注している方がたくさんいます。)
「この会社駄目だ。この案件駄目だ。。。このまま時間を無駄にして、心身をすり減らすくらいなら、このタイミングで独立しよう!!」という行動を取れるかどうかは、エージェントを使用した経験があるかないかで大きく変わってしまうのです。
おすすめのフリーランスのエンジニア向けエージェントサービス
さて、ここからは具体的におすすめのフリーランス向けのエージェントサービスをご紹介します。
ちなみに、エージェントサービスは1つだけ登録するのはでなく、いくつかのサービスを併用するのが最も効果的です。
例えば、「案件数が多いエージェント」+「保障が厚いエージェント」+「特殊な案件が多いエージェント」に登録をして、それぞれを必要に応じて使い分ける様にすると、フリーランスとしての生き方も安定します。
※エージェントによっては、案件紹介ができない期間は報酬の保証をする代わりに、他のエージェントを使用した案件探しを推奨しないサービスなどもありますので、併用する際はエージェントの規約なども確認をしておきましょう。
まずは案件の多いエージェントから活用してみるのがオススメです。その次に保障が厚いエージェントや、特徴的なエージェントを活用するのが良いと思いますよ。
ギークスジョブ
ギークスジョブはフリーランスのエージェントの中でも特に有名なサービスです。
エンジニアとしてフリーランスになるならば、とりあえずギークスジョブに登録をしておくべきと言われる程で、
- 国内最大規模の案件数
- 関東圏以外でも仕事を探す事ができる
- IT業界を熟知している
等の特徴があります。
また、以下の様な事で迷っている場合、
- フリーランスになるかどうか
- どのエージェントを活用するか
ギークスジョブに登録をしてみるとフリーランスとしての生き方や、エージェントの活用方法がよく分かると思います。
フォスターフリーランス
業界最大級の案件を抱えるのが老舗エージェントの「フォスターフリーランス」です。登録エンジニア数も国内最大クラスで、多くのエンジニアの方が独立の際には、このエージェントにまず登録すると言われています。
独立に関する様々な相談にも乗ってくれますので、検討段階で登録をして様々な相談をしてみると良いと思います。
MidWorks
保障が会社員並みに手厚い、様々な種類の案件を揃えている、それが「MidWorks」です。
最近は減少してきている様ですが、リモートワーク案件や、週2、3日出勤の自由度の高い案件も多いのが特徴です。※時期によるので、特殊な案件を希望の場合は一度担当者にも案件の有無は確認した方が良いです。
会社員と比較した時の保障に不安のある方や、フリーランスとしての自由な生き方にこだわりのある方に非常に人気があります。
ポテパンフリーランス
ポテパンは、案件紹介の早さに定評があり、非常に今勢いのあるエージェントです。
間口が広くて、IT業界の経験の浅い方でも、玄人の方でも利用しやすいサービスになっています。未経験者向けの案件を紹介してくれるサービスは少ないので、まだ経験が浅いけどフリーランスのエンジニアに興味がある!という場合は特に注目すべきと思います。
BTCエージェント
高単価の案件を扱う事で知られていて、腕に自信のあるエンジニアが集まるエージェントです。BTCエージェント経由で案件を受けて、一気に年収が跳ね上がったという方は私の周りにもいます。
自由度が高い案件というよりも、常駐型で現場主義の案件が多めなので、がっつりと仕事をしたいという方に人気があります。
PE-BANK
フリーランスのエンジニア向けの案件紹介サービスとしては、非常に歴史のあるサービスです。運営会社の方もエンジニア市場の事に詳しい方々が揃っています。担当者に色々な相談をしながら、案件を探してみたいという方に特にオススメです。
案件内容としては、週5でがっつりと入る案件が多い印象です。
フューチャリズム
エンジニアのキャリアプラン重要視してくれ、どの様な案件を受けるべきかしっかりと相談にのってくれるエージェントです。とにかくコーディネイターの方に色々と相談をして、一緒に仕事を探してみたいという方に人気です。
まとめ
今回はフリーランスのエンジニア向けのエージェントについてご紹介しました。
文中でもお伝えしていますが、いざフリーランスになると決めた時や、今の仕事辞めたいと思った時ではなくて、事前に必ず登録しておいた方が良いです。
今の仕事に不満を持った状態に陥ってしまうと、冷静でスピーディな行動はできない状態になります。それにいざ独立をしようと思った時は忙しくて案件を選ぶ余裕も消えてしまいます。そのため、事前に登録をして相談をしておくのがベストです。エージェントの担当の方は様々な相談に乗ってくれますので、余裕を持った状態で話し合いをしながら、自分に合った案件をじっくり探してみるのがオススメです。
ちなみに、エージェント先やクライアント先との面談では、技術力や業務経験だけではなく、人間性などもしっかりとアピールした方が良いです。社会人としてあいさつができる人、できない人で仕事の結果が異なるのと同じで、人間性もしっかりと磨く事で、より良い仕事ができる様になると思います。実際に私の周りのベテランエンジニアの方がそうだからです。
相手に対する配慮・心遣いができる人は、これからフリーランスのエンジニアになっても十分やっていけると思います。エンジニア向けの案件があふれている時代ですが、人間として基本的な事ができていた方が、より良いエンジニアライフが開けると思います。