Pythonエンジニアという言葉が注目される様になってから数年が経ちます。人気は未だ衰えずで、周りのエンジニアもPythonの勉強を始める人が増えています。※私の愛読書の「日経ソフトウェア」でも毎回Pythonの特集が組まれています^^
Pythonが特に注目を集めている要因として、
・年収が高い
・AI・ビッグデータといった最先端の研究で扱われている言語
・世界的有名なサービス(Youtube、Instagram等)がPythonで作られている。
等々の理由が挙げれますが、今後もその注目の高さは変わらないと言われています。今回は、そんなPythonエンジニアの年収・仕事内容・Pythonエンジニアになるにはどうすれば良いか?といった事についてご紹介をしていきます。
以下の様な悩みを抱えている方に向けてこの記事を書いています。
- Pythonエンジニアの年収は?
- Pythonエンジニアってどんな仕事をしているの?
- Pythonエンジニアになるにはどうすれば良いのか?
- 求人情報はあるのか?
- 未経験からエンジニアになるにはどうすれば良いか?
では、さっそくご紹介していきます。
Pythonエンジニアの年収
まずはPythonエンジニアの年収についてご紹介します。
IT業界では非常に有名な話ですが、エンジニア向けの求人検索サイト「みんなのスタンバイ」で、2016年の言語別平均年収でPythonが1位となりました。
翌年の2017年発表の言語別平均年収でも2位となり、Pythonエンジニアの平均年収は「約600万円」と言われています。
※ちなみに2017年の言語別1位は「Scala」。
この平均年収の情報を知って、C言語やJavaを主な言語としていたエンジニアの方達がPythonを勉強し出すという現象まで起きました(笑)
また、Pythonエンジニアの求人サイトを参考にすると、年収は400万円~800万円くらいが多いとされています。これは他の言語を扱うエンジニアよりも高い年収です。さて、なぜPythonエンジニアは平均年収が高いのでしょうか?
なぜPythonエンジニアの年収が高い?
年収が高い理由は大きく3つあります。
需要(Pythonエンジニアへのニーズ)>供給(エンジニアの数)
ニーズに対してPythonエンジニアの数が圧倒的に少ない事が一つ目の理由です。これはどの業界でも需要に対して供給数が少ないサービス・商品は価格が上がります。IT業界も全く同じで、「この仕事ができるエンジニアを探している。でもいない。単価を上げてもいいからエンジニアに来てほしい。」と考える企業・人は多いのです。
Pythonエンジニアはスキルが高い?
現状はPythonを学べる環境が少ないです。ただ、日経ソフトウェア等の雑誌では、冒頭でもお伝えした通り毎回Pythonの特集が組まれています。独学でPythonを勉強をする事もできる訳ですから、今の日本でPythonを使いこなせる人は自力でプログラミングを習得できる程にスキルを持った人とも言えます。
最先端分野で活躍する言語
Pythonという言語は非常に多くのライブラリが存在し、統計データの解析、ビジュアル化などはお手のものです。ニュースなどでも語られる様に人工知能、ディープラーニングといった研究が注目を集め、事実、もの凄いスピードで発展をしています。この分野でPythonのライブラリが活躍します。
注目される分野には多くの資金が投入され、単価が高いとしても、優秀なエンジニア・特別なスキルを持ったエンジニアは重宝されます。
開発言語の選択肢に挙がる
PythonはC言語・Javaなどと比べるとどうしても処理スピードが遅いと長らく言われてきました。しかしハードウェア性能の進化により、Pythonで作られたサービスも増えてきました。
Web系のサービスも最近はPythonで作られたものをたくさん見かけます。人工知能やビッグデータ解析を基に作られるサービスも増えてきており、処理スピードよりも、Pythonが抱える豊富なライブラリ機能に注目が集まっています。
スキルによって年収も異なる
当然ですが、経験年数に応じてやはり年収も異なります。
Python以外の仕事経験だけだと、年収は他の言語と変わらない程度です。3年程度のPython経験があると、他言語エンジニアよりも抜きんでるケースが多いです。Pythonのライブラリをかなり使いこなせる&5年以上の経験がある場合は800万円程度まで跳ね上がる事もあります。
ただ、いずれにしても、他の言語と比較すると平均年収はやはり高いです。
Pythonエンジニアの仕事内容とは?
Pythonエンジニアの仕事としては、人口知能、データ分析・解析、WEBアプリの作成などの仕事が多いです。ここではこれらの仕事内容をご紹介します。
人口知能
ニュースなどでも取り上げられる人口知能(AI)。その注目度は年々高まっていきます。人間の代わりにロボットが仕事をする時代もそう遠くないとか。
しかし、ロボットを作るのも人間です。Pythonには人口知能の開発を行うために必要なライブラリがあります。このライブラリの機能は注目を集める大きな要因とも言われています。
人工知能の研究・開発に携われるというのは、最先端の研究職でもありますから、非常にやりがいがあり、注目を集める仕事とも言えます。
データ分析・解析
データ解析用のライブラリが他の言語に比べて豊富。エンジニアにしてみれば、これがPythonの最大の特徴と言っても過言ではありません。私自身、そのライブラリ機能を見て最初はビックリしました。
エンジニアでなくとも、データ解析のために、Pythonを扱っている人も多く、研究職に就いている友人もPythonでデータ解析をする事もあるそうです。※本来エンジニアではありませんので、Pythonの勉強をしたそうです。
データサイエンティストという仕事も注目を集めていますよね。Pythonを使ってデータを解析を行う仕事で、統計データを扱って最適解を導いていく仕事は人気も高まっています。
WEBアプリ
最近はPythonで作ったWEBアプリが増えてきています。ハードウェア性能の向上により、かつては処理スピードに問題があると言われたPythonもWEBの世界で活躍する機会が増えました。
最近有名なWEBアプリとしては、
・Youtube
・Instagram
等々がPythonによって作られています。このアプリが作れれば大抵のアプリは作れそうな気もしますね。
単にPythonだけではなく、WEB用フレームワークのDjango、サーバのAWS、Git-Hubなども使えると非常に重宝されます。
仕事はあるがPythonエンジニアはやはり少ない!
人口知能・ディープラーニングは一般の人でもワードは知っていますし、社会的にも非常に注目を集めています。まだまだ数が少ないのがPythonエンジニアの現状です。複雑なライブラリの操作方法を知っていると、一気に年収が跳ね上がる可能性もあります。
Pythonエンジニアの求人
Pythonエンジニアの求人はどの様な所で見つける事ができるのでしょうか?自力で見つけるしかないのでしょうか?
いえいえ、以下のサービスを活用すれば以外と簡単に見つかります。
・エンジニア向けの転職サイト
・エンジニア向けの転職エージェント
・フリーランスエンジニア向けのエージェント
特にエンジニア向けの(転職・フリーランス共に)エージェントサイトにはデータサイエンティストや人工知能を研究に関する仕事など、これぞPythonエンジニアといった仕事がずらりと並びます。後は、やる気とスキルでその仕事に就けるかどうかが決まります。
特に最近はフリーランスのエンジニアが増えています。エージェントを活用して自分で仕事を探せる環境が整った事で、Pythonエンジニアとして活躍できる様になったとも言えます。フリーランス向けのエージェントについては、以下の記事も参考にしてみて下さい。
Pythonエンジニアになるには?
これからPythonエンジニアになりたい!という方向けに「Pythonエンジニアになるにはどうすれば良いか?」を提案していきます。私はクライアント側の人間として、エンジニアのプロジェクト参画時に面談を行う事もあります。そんな私の経験も踏まえてしっかりとお伝えします。
Pythonの業務経験ありのエンジニアの場合
業務経験がある場合は、すぐにでも転職サイト・エージェントに相談すべきです。Pythonの業務経験を持った人は貴重なので、引く手あまたです。ただ、人気の仕事はすぐに人が決まるので、エージェント等に早めに相談をした方が良いです。
とりあえず相談しておくだけでも有効です。登録をしておけばメールなどで最新の情報を教えてくれますので、とりあえず登録をしてから考える位のスタンスでOKです。
Pythonの業務経験無しのエンジニアの場合
Pythonを使った業務経験が無い場合は、まず自分でPythonの勉強をしてみると良いです。そして勉強結果をポートフォリオ等にするのも効果的です。
エンジニアという時点で評価をしてくれる企業もありますが、独学でも良いのでPythonを使った経験があるかどうかが問われる事があります。
独学が難しい場合は仕事をしながらでも通えるプログラミングスクールなどもあるので、それらを活用すると効率的です。クライアントによっては、スクールに通った経験を高く評価してくれます。
未経験でもPythonエンジニアになれるの?
未経験者の場合、すぐにPythonエンジニアになるのは難しいかもしれません。とりあえずはIT業界に転職をして経験を積む事が大切です。
また、プログラミングスクールで、Pythonと、IT業界に就職・転職をするための勉強をするのが良いです。また、せっかくPythonの勉強をするのであればポートフォリオを作った方が良いです。スクールであればポートフォリオの作り方も相談できますので、非常に頼りになります。
ポートフォリオはどこまで有効?
先ほどもお伝えした通り、私はクライアントの立場で、エンジニアの方の面談をする事が多々あります。
※人事ではありません。あくまでプロジェクトの管理者・チームリーダーとして採用面談をするだけです。
最近はポートフォリオを紹介してくれる人が多く、非常に参考になります。事実、業務経験は浅いけど、ポートフォリオを見て採用した方もいます。業務経歴書だけだと、限られた時間の中でどこまでのスキルがあるかを見極めるのは難しいです。しかし、ポートフォリオのサイトなどであれば、プロジェクトのみんなで時間を取って、その人のスキルを判断できます。
ちなみに、ポートフォリオを見てスキルの高い・低いは実はあまり考慮していません。自分でポートフォリオになる様なサイト・システムを作っただけでも十分に評価する価値があります。個人的には、学歴よりもずっと参考になるデータと思っています。「自分の手でサービスを作り上げる事ができる人」はあまりにも少ないのです。
まとめ
今回はPythonエンジニアに関する以下の事についてお伝えしました。
・年収
・仕事の内容
・求人情報
・Pythonエンジニアになるにはどうすれば良いか?
もし、気になる箇所があったら、再読してみていただけると嬉しいです。
文中でもお伝えした通り、これからPythonエンジニアになりたいという場合は、すぐにでも求人サイトやエージェントに登録する事をオススメします。現状でエンジニア経験が無い場合はまずは勉強から始めてみましょう。
非常に重宝されるエンジニアで、やりがいもある仕事ですから、チャレンジする価値のある仕事です。