今回は、以前作成したブロック崩しゲームに手を加えてアレンジをしてみたいと思います。
※以前作成したブロック崩しは別記事にまとめていますので、そちらも文中で紹介します。
ブロック崩しは、ゲーム開発入門者が最初に作るゲームとして最適なシンプルなゲームです。ただ、シンプルと言いつつも、自分でアレンジを加えることでオリジナリティーのあるゲームにすることができます。
もともとのブロック崩しのゲームを元にしてアレンジを加えてみますので、どのようなアレンジを加えたら良いか一緒に考えながら読み進めてみてください。
- ブロック崩し等の簡単なゲームのアレンジの仕方を知りたい
- Unityによる簡単なゲーム開発の流れを知りたい
- ゲームをアレンジする事でどの様な効果が得られるのかを知りたい
コンテンツ
環境・設定、参考記事
以前、シンプルなブロック崩しを作成して、その内容を以下の記事にまとめています。
ブロック崩しは昔からゲーム開発者の入門用として最適なゲームです。 以前は2Dの座標計算で開発されるのがスタンダードだった様ですが、今は3Dで、かつ物理エンジンを使用したものが増えてきています。 Unityなどの開発エンジ …
ブロック崩しの環境設定については以前作成したブロック崩しと同様になります。必要に応じて確認をしてみて下さい。
ちなみに、以下がアレンジ前の画面になります。フツーな感じのブロック崩しです。
■アレンジ前の画面
ブロック崩しのアレンジの考え方
今回のアレンジの考え方は非常に簡単で、「ギミック」や「演出」を増やすというものです。
ブロック崩しをアレンジする事でゲームに対して以下の様な効果が期待できます。
- ゲームの見た目のクオリティを高める
- バリエーションが増える(ステージ毎にギミックや演出を変更)
- 難易度調整ができる
実際にどんなアレンジをする?
アレンジのアイデアについては以前書いた記事にも載せていますが、今回は以下のアレンジを適用してみたいと思います。
- ブロックの数を増やす
- ブロック壁を作る
- ボールのスピードを上げる
ブロック崩しをアレンジしてみよう
では実際にアレンジをしてみましょう。
ブロックの数を増やす
まずは崩すブロックの数を増やすという事をやってみます。
これは非常に簡単で、Cubeで作成したブロックのオブジェクトを増やすだけです。
既存のブロックにC#スクリプトがアタッチされており、ブロックがボールがぶつかったらブロックが消える(Destroy関数で破壊する)という処理をします。
既存のブロックをコピーして配置する事で、同じ処理をするブロックを増やす事ができます。
以下の画面上部の白とオレンジ色のブロックが、崩すブロックになります。元々10個のブロックだったものを15個に増やしています。
ブロック壁を配置
次はブロック壁を作ります。
これは、形状は崩されるブロックと同じですが、ボールがぶつかっても消える(Destroy関数で破壊)という処理はありません。
作り方は非常に簡単でCubeで作成したブロック壁を配置したい場所に置くだけです。
※Cubeにはデフォルトでコライダーは付与されていますので、ボールが跳ね返ります。
もしくは、外側の壁をコピーして大きさを調整して、ブロック壁を作るというのもアリです。(マテリアル等を使いまわせます)
今回はステージのど真ん中に、ブロック壁を作りました。
ボールのスピードを上げる
最後にボールのスピードを上げてみます。
ボールのスピードは既に変更できる様になっているので、パラメータでスピードを変更するだけです。
※アタッチしているスクリプトでPublicでスピードのパラメータ設定ができる様になっています。
既存のスピードの倍かそれ以上のスピードにすると、スピードの変化がよく分かります。
あまりにボールのスピードを上げ過ぎると、そもそもプレイヤーとなる台座では追い付かず、ゲームバランスが悪くなってしまうなんて事もありえます。速度を変更する場合はゲームバランスに注意が必要です。
アレンジをしてみての感想
今回試したのは、本当に簡単なアレンジになります。
ただ、これらのアレンジを組み合わせるだけでも、バリーションを増やして、ゲームステージを増やすネタにもなります。
それに、今回試した様に、ちょっとした変更を加えるだけでも、ゲームをアレンジする事ができます。
演出も加えてみる
ライティング等もできる様になると、ゲーム画面の演出を派手にする事も可能です。
以下はおまけですが、ライティングを壁の四隅に配置してみました。(少し青紫になっています)。
アセット等を活用できると、よりクオリティの高くて派手な演出をする事ができます。
まとめ
今回はUnityで作るブロック崩しをアレンジしてみました。
ちょっとしたアレンジでゲーム性に幅ができるので、色々なアレンジテクニックを知っていると本当に役に立ちます。
また、実際に様々なアレンジができるとゲームを開発する事自体も非常に面白くなると感じます。
ぜひ、ゲームに様々なアレンジを加えて、ゲームをもっと面白くしてみて下さい!
今回は、本当に簡単なアレンジ方法を試したので、より細かい調整の仕方なども別途紹介をしたいと思います。