anacondaに標準で同梱されているjupyterやspyderを使ってPythonでコードが書ける様になったとしても、実際にPythonのプログラムを実行する時は「○○.py」というプログラムファイルを実行必要があります。

jupyterを使っても当然実行結果は得られますが、定期的にコードを実行したい場合などはプログラムファイルを作成して実行するのが便利です。というか、普通プログラミングの場合は、プログラムファイルを作成してコンパイルして・・・という流れが本来一般的なのです。

今回はプログラムファイルを実行する方法を見ていきましょう。

この記事は以下の方を対象としています

  • jupyterやspyderからではなくプログラムファイルからPythonを実行したい
  • Pythonで作成したツールを実行ファイル化したい

また、今回の内容は以下の知識を前提としています

  • Pythonの基本文法が分かる
  • anacondaのインストールが完了している

リーベルリーベル

プログラムファイルを作成できる様になればツールとして活用しやすくなります。
プログラム作成の基本的な内容になるのでしっかりとおさえておきましょう!

関連記事

プログラムファイル実行の流れ

実際に実行をする前にプログラムファイル実行の流れを見ていきましょう。

1)実行可能なPythonコードを用意する

2)Pythonコードをプログラムファイル「○○.py」として保存する

3)Anaconda Promptを使って実行する

と、Pythonが分かっていればやる事は非常に簡単です。

Pythonのプログラムファイルを実行してみよう!

では実行していきましょう。

実行可能なPythonコードを用意

まずはPythonコードを用意します。いたって簡単なものでOKです。

■Pythonコード

■実行結果

本当に簡単ですね^^;jupyterなどであれば、このコードを実行するだけで問題なく実行可能です。

プログラムファイル「○○.py」を作成する

さて、先ほど実行できたコードをファイルとして保存します。といってもいたって簡単。Python用のエディタなどもありますが、SEの間ではよく使われているサクラエディタなどにコードを書いて保存するだけでOKです。

■サクラエディタにPythonコードを書いた場合

次にPython用のプログラムファイルとして保存します。この時にファイル名の拡張子を「○○.py」としましょう。今回は「test.py」という名前で作成してみます。

■「test.py」という名前で保存する

ファイルが作成されました。

Anaconda PromptでPythonのプログラムファイルを実行する

さていよいよ実行してみましょう。

まずはAnaconda Promptを開きます。

次にプログラムがあるフォルダに移動します。
※移動する時は「cd ドライブ名:\フォルダパス」で移動可能。相対パスで「cd ../../対象フォルダ」の様に移動してもOK
※dirというコマンドを入力すると、そのフォルダ直下のファイルを一覧で出してくれます。unixやLinuxのlsと同じようなコマンドですね。

■対象のフォルダのdir結果

Pythonのプログラムを実行する時は「python ○○.py」というコマンドを入力して「Enter」を押せばOKです!

今回の場合だと「python test.py」でOKですね!

※ちなみにコードはUTF-8で保存しなければ実行できない事があります。エラーが出た場合はプログラムファイルを保存する時に文字コードの指定を変更してみてください。

さあいざ実行してみましょう。

■プログラムの実行画面

「numberの値は123です。」という実行結果が無事に表示されました。これでPythonのコードを実行できた事になります!

※ちなみにAnaconda Promptを終了する時は「exit」コマンドで終了ができます!

Pythonコードを実行できると

冒頭でもお話したとおり、簡単なプログラムやデバッグなどであればjupyterやspyderなどで全然OKです。ただ、タスクスケジューラーや、(unixであれば)cronなどを使って実行する事があります。そんな時はプログラムファイルで実行できる様になると本当に便利で、できる事が一気に増えます!

Pythonで様々なプログラムを作成して実行する事が楽しくなりますよ^^

今後、必要な時にはこの方法でPythonコードを実行していきますので、しっかりと覚えておいていただければと思います。

関連記事