この記事はBlender(ブレンダー)での基本操作コマンドやよく使用するショートカットについてまとめています。
とりあえず、Blenderはとにかくショートカットがとても多いです。。。使いこなせるショートカットが多いほど、良いモデリングをできる訳ではないと思いますが、モデリングをスムーズにするためには大事な操作方法です。
ショートカットについては、個人的によく使用するコマンドをまとめておきましたので、参考にして下さい。
※Blender2.83の基本操作方法や、ショートカットを元にしておりますので、他のバージョンの操作は異なる可能性があります。
- ブレンダーでよく使うショートカットを知りたい
- ブレンダーの基本操作を知りたい
コンテンツ
Blender(ブレンダー)のショートカット
Blenderは基本的にマウスとキーボードを使って操作します。
※テンキーも使用するので、キーボードに付いていない場合は外付けを用意するのもアリです。
キーボードのショートカット操作は覚える事が多くて最初は大変ですが、モデリングをしながらでキー操作に慣れる様にしましょう。
※よく使用するショートカットを取り上げているので、必要に応じて内容整理します。
基本操作方法
まずはBlenderの基本的な操作方法を紹介します。
キー・クリック操作 | 操作内容 |
マウス左クリック | 選択 |
マウス右クリック | キャンセル |
マウスのホイール回転 | 画面の拡大縮小 |
マウスのホイールを押下してマウス操作 | 視点移動 |
「Shift」+マウス左クリック | 複数選択 |
「Shift」+マウスのホイールを押下してマウス操作 | 平行方向に視点移動 |
「Ctrl」+「Z」キー | 操作の取消 |
現在のモード(オブジェクト操作モード、編集モード等)によって、操作の対象は異なるため操作結果も異なりますので、その点は注意をして下さい。
とはいえ、オブジェクト操作モードと編集モードで基本操作ができる様になれば、他のモードの操作も直感的に分かると思います。
テンキーの操作方法
Blenderではテンキーを使用する事で視点変更や投影方法の変更ができます。そのため、テンキーの使い方も覚えておくと良いです。
テンキー | 操作内容 |
0 | カメラ視点 |
1 | 正面視点 ※横がX軸、縦がZ軸になるイメージ |
2 | 下方向へ15°視点旋回する ※押下するたびに移動する |
3 | 右側面視点 ※横がY軸、縦がZ軸になるイメージ |
4 | 左方向へ15°視点旋回する ※押下するたびに移動する |
5 | 透視投影と平行投影を切り替える |
6 | 右方向へ15°視点旋回する ※押下するたびに移動する |
7 | 上面(真上)に視点移動する |
8 | 上方向へ15°視点旋回する ※押下するたびに移動する |
9 | 反転する |
+ | ズームインする |
- | ズームアウトする |
. (ピリオド) | 選択オブジェクトに一気にズームイン |
/ | 選択オブジェクトのみを表示して一気にズームイン (もう一度押下すると、選択オブジェクト以外も再表示してズームアウト) |
「Ctrl」+テンキーの操作方法
テンキーは「Ctrl」と組み合わせて使用される事もあります。覚える事が多いなと思うかもしれませんが、基本的にテンキーのみを押下した場合は逆の動きをすると覚えておけば良いと思います。
※特によく使用するものに絞って紹介します。
テンキー | 操作内容 |
「Ctrl」+1 | 真後ろ視点 ※横がX軸、縦がZ軸になるイメージ |
「Ctrl」+3 | 左側面視点 ※横がY軸、縦がZ軸になるイメージ |
「Ctrl」+7 | 下面(真下)に視点移動する |
エディタに関する操作方法&ショートカット
Blenderのエディタ操作に関するショートカットをご紹介します。
※モデリング操作ではなくて、Blenderのエディタ自体のショートカットになります。
ショートカットキー | 操作内容 |
「T」キー | 画面左側のメニューを表示・非表示 |
「N」キー | 画面右側のメニューを表示・非表示 |
「Tab」 | オブジェクトモードと編集モードが切り替わる(設定変更する人も多い) |
エディタ操作はよく使うという程ではないので、クリック操作でも全然OKですが「Tab」は使いこなせると結構便利です。
オブジェクトモード時&編集モード時の操作方法&ショートカット
オブジェクトモードでも編集モードでもよく使用する基本操作には以下の3つがあります。
- 移動
- 回転
- 拡大縮小
どちらのモードで使用するかで操作結果は異なりますが、操作結果のイメージは同じです。この3つをしっかりと覚えておきましょう。
※編集モードにおいては頂点選択、辺選択、面選択でそれぞれ異なります
移動
移動モードでよく使用するのは以下の操作です。
ショートカットキー | 操作内容 |
「G」キー | 選択オブジェクトの移動 |
「G」キー押下後、「X」キー押下 ※「Y」キー、「Z」キーにも対応 |
グローバル座標上でX軸方向に移動 ※詳細は以下の移動モード時の座標切り替えを参照 |
「G」キー押下後、「X」キーを2回押下 ※「Y」キー、「Z」キーにも対応 |
ローカル座標上でX軸方向に移動 ※詳細は以下の移動モード時の座標切り替えを参照 |
※移動モード時の座標切り替え
一度「G」キーを押すと移動(グラブ選択)モードになる。
一度「X」キーを押すとグローバル座標上でX軸方向に移動できる。
その状態でもう一度「X」キーを押すとローカル座標上でX軸方向に移動できる。
Y座標、Z座標の移動も同じ要領で移動可能。
回転
回転モードでよく使用するのは以下の操作です。
ショートカットキー | 操作内容 |
「R」キー | 選択オブジェクトの回転 |
「R」キー押下後、「X」キー押下 ※「Y」キー、「Z」キーにも対応 |
グローバル座標上でX軸方向に回転 ※詳細は以下の回転モード時の座標切り替えを参照 |
「R」キー押下後、「X」キーを2回押下 ※「Y」キー、「Z」キーにも対応 |
ローカル座標上でX軸方向に回転 ※詳細は以下の回転モード時の座標切り替えを参照 |
※回転モード時の座標切り替え
一度「R」キーを押すと回転選択モードになる。
一度「X」キーを押すとグローバル座標上でX軸方向に回転できる。
その状態でもう一度「X」キーを押すとローカル座標上でX軸方向に回転できる。
Y座標、Z座標の移動も同じ要領で回転可能。
拡大縮小
拡大縮小モードでよく使用するのは以下の操作です。
ショートカットキー | 操作内容 |
「S」キー | 選択オブジェクトの拡大縮小 |
「S」キー押下後、「X」キー押下 ※「Y」キー、「Z」キーにも対応 |
グローバル座標上でX軸方向に拡大縮小 ※詳細は以下の拡大縮小モード時の座標切り替えを参照 |
「S」キー押下後、「X」キーを2回押下 ※「Y」キー、「Z」キーにも対応 |
ローカル座標上でX軸方向に拡大縮小 ※詳細は以下の拡大縮小モード時の座標切り替えを参照 |
※拡大縮小モード時の座標切り替え
一度「S」キーを押すと拡大縮小モードになる。
一度「X」キーを押すとグローバル座標上でX軸方向に拡大縮小できる。
その状態でもう一度「X」キーを押すとローカル座標上でX軸方向に拡大縮小できる。
Y座標、Z座標の移動も同じ要領で拡大縮小可能。
操作の応用
ちなみに、「G」キー押下>「X」キー押下>「S」キー押下すると、
「S」キー押下後、「X」キー押下と同じ状態になります。
この様に一度グローバル座標軸を表示すると、移動、回転、拡大縮小の操作もできます。
※ややこしいですが、使っていくうちに操作が分かる様になると思います。
その他のショートカット
上記の基本操作以外にも、よく使用する便利なショートカットになります。
ショートカットキー | 操作内容 |
「Z」キー | パイメニューを表示 |
オブジェクトモード時の操作方法&ショートカット
オブジェクトモード時によく使用する操作方法&ショートカットになります。
ショートカットキー | 操作内容 |
「X」キーもしくは「Delete」キー押下 | オブジェクトを削除 |
「A」キー | 全オブジェクトを選択する(照明等も含めて選択します) |
「Shift」+「A」キー | オブジェクトを追加(メッシュなど) |
編集モード時の操作方法&ショートカット
編集モード時によく使用する操作方法&ショートカットになります。
ショートカットキー | 操作内容 |
「E」キー | 押し出し ※基本的にこれでオブジェクトを作っていく |
「E」キー押下後、「S」キー押下 | 平行方向への押し出し(領域を拡大する) |
面を選択して「Alt」+「E」キー押下 | 以下の押し出しオプションを選択できる ・法線に従って面を押し出し ・個々の面で押し出し |
「F」キー | 面を埋める |
2つ以上の辺を選択した状態で「F」キー | 選択した辺の間を面で埋める |
「P」キー | 分離をする |
「A」キー | 選択オブジェクトを全選択する |
「Ctrl」+「R」キー | 面を分割する(辺の挿入) ※挿入位置はマウスで設定可能 |
「Alt」+辺選択 | 辺ループ選択 |
「Ctrl」+「Alt」+面選択 | 面リング選択 |
「Ctrl」+「X」キー | 頂点・辺・面を溶解する ※特に辺の溶解でよく使用する |
「Ctrl」+「B」キー | 辺の面取りを行う ※ベベル操作とも言われる (ちなみに辺を選択して面取りを行うと、辺を面に拡大する様な操作が可能) |
特に「E」キーの押し出しや、「F」キーの面を埋める操作はモデリングの基本です。
その他のモードでもショートカットはよく使用する
今回はオブジェクトモードと編集モードの場合のショートカットを紹介しましたが、別のモード(UV展開、テクスチャペイント、レンダリング等々)でも、当然ショートカットは使用します。
ただ、使用頻度で言えば、やはりオブジェクトモードと編集モードの場合が圧倒的に多いと思うので、今回はこれらに絞ってご紹介しました。
まとめ
今回はBlender(ブレンダー)での基本操作やショートカットについてご紹介しました。
※より細かい操作の内容については別記事で紹介しようと思います。
人によっては、こんな操作は使わないというケース、逆にこのショートカットは必須だ!というケースもあると思いますので、ご自身のBlenderの使い方に合わせて、よく使う操作方法をブラッシュアップしていけばOKだと思います。
自分に必要な操作方法を覚えて、サクサクとモデリングをできる様にがんばりましょう。