今回はIT系・エンジニア転職を目指す方向けに、企業の採用面接時によく聞かれる質問をまとめました。
実際の面接でよく聞かれる質問を予め分かっておけば、対策も立てられます。でも、急に様々な質問をされると混乱して何も回答できないまま面接が終わってしまうなんて事になりかねません^^;
ちなみに、私自身も面接官(現場マネージャーのポジションで)として二次以降の面接に参加する事があるため、面接でよく出てくる質問はそれなりに分かります。
※私は人事ではないので、私が質問するのは業務に関する内容がメインですが。。
さらに、今回の記事をまとめるにあたって、人事に詳しい仕事仲間(転職エージェントでキャリアアドバイザー経験のある人、IT系企業で人事担当をしている人)にも話を聞いています。
人事について詳しい人達からも監修していただいた上で、「面接で良く聞かれる質問の意図」や「回答の考え方」について情報をまとめました。
- 転職活動時の採用面接でどの様な事を聞かれるのかを知りたい
- 面接の質問にどの様な意図があるのかを知りたい
- 質問された時にどの様な回答をすべきかを知りたい
コンテンツ
質問されるポイント
面接での質問は基本的に以下に分類されます。
- 「自己紹介」に関する質問
- 「職務経歴」に関する質問
- 「自己PR」に関する質問
- 「志望動機」に関する質問
- 「転職理由」に関する質問
- 「その他」の質問
※これらは面接の流れとほぼイコールになります。
どの分類に関連する質問なのかを考え、質問の意図も汲み取る必要があります。そうしないと質問と噛み合わない回答をしてマイナス評価を受ける理由になります。
※例えば、自己紹介をした時に聞かれる質問と、自己PRとした時に聞かれる質問は意図が異なりますし、回答の考え方も違います。
ですので、よく聞かれる質問を上記のいずれかに分類した上で解説していきます。
※読み進めていただけると分類する理由が分かると思います。
「自己紹介」と関連する質問
「自己紹介」に関連して面接官から聞かれる事が多い質問は以下になります。
- なぜ、現在の会社に入社したのですか?
- 就業空白期間があるのはなぜですか?(該当する場合)
- 転職回数が多いのはなぜですか?(該当する場合)
これらの質問の意図&どの様に答えるべきか解説します。
なぜ、現在の会社に入社したのですか?
「現職の会社に入社した理由」はIT系・エンジニアに限らずよく問われる質問です。
- 会社を選択する上で重要視している事は何か?
- しっかりとした理由を持った上で現在の会社に入社しているのか?
- ハッキリと理由があって入社したにも関わらず、転職しようとしているのはなぜか?⇒転職理由に関連する
回答の考え方
現在の会社への入社理由が曖昧だと「転職の軸を持っていない人なのかな?」という印象を与えてしまうので、現在の会社への入社理由をよく思い出して明確に答える様にしましょう。
人によっては「何となく」現在の会社に入社したという方もいると思います。ただ、これを正直にそのまま伝えるのは良くないです。何かしら理由があって入社しているはずですから、その内容を膨らませて、納得できる理由として言語化できる様にしましょう。
また、現在の会社への入社理由と、今回の転職理由が全く同じ場合は「現在の会社のままでも良いのでは?」というツッコミを受ける事もあります。現在の会社と転職を希望している会社との違いも明確に答えられる様にしましょう。
就業空白期間があるのはなぜですか?
就業空白期間がある場合は、「就業空白期間がある理由」を聞かれる事があります。
- どの様な理由で就業に空白期間ができてしまったのか?今後は大丈夫なのか?を気にしている
回答の考え方
就業の空白期間については「なぜ空白期間があるのか?」を正直に話しましょう。
例えば、精神的に落ち込んでしまい、会社を辞めて一定期間療養していたという場合、現在は完全に回復できた事や今後の仕事には問題無い事をハッキリと伝える様にしましょう。面接官から「メンタルの弱い人なのかな」と思われる事もありますが、そこは正直に伝える必要があります。ただ、伝え方や今後の意気込みでフォローする様にしましょう。
一旦周りの人に伝えてみて、納得ができる内容かどうかを判断してもらうと良いです。
転職回数が多いのはなぜですか?
転職回数が多い場合は「転職回数が多い理由」を聞かれる事があります。
- 転職回数が多いという事は企業に定着しない人材なのではないか?と気にしている
回答の考え方
この場合は「なぜ転職回数が多いのか」について、しっかりと理由を述べないと納得してもらえません。すぐに辞める人かもしれないと思われれば評価はガタ落ちです。例えば、「嫌な人がいたのですぐに辞めた」「残業が多いので辞めた」という理由ばかりが並ぶと、仮に本当の理由であっても印象が悪いです。こちらも伝え方には注意をする様にしましょう。
この質問の回答についても、周りの人に伝えてみて、納得されるかどうか判断してもらいましょう。
「職務経歴」に関連する質問
IT系転職の場合、エンジニアからエンジニアへと同業同職種で転職するケースも多いと思います。この場合は、即戦力を問われる事が多いので、業務の中の具体的な作業経験や実績を細かく聞かれる可能性が高いです。
転職面接の場合、既に配属先が決まっているケースも多く、この場合は現場マネージャーが面接官として面接に参加するケースもあります。現場マネージャーは人事担当とは違い、具体的な作業スキルや業務経験を知りたいと思っている事が多いです。
- 過去の業務の中でどの様な工夫をしてきたのか?を聞きたい
- 転職後に即戦力として活かせるスキル・経験は持っているか?を知りたい
- 業務を進める上での考え方や、計画の立て方はどの様なものか?を聞きたい
- どんな言語、DB、フレームワークを使用したか?なぜそれらを使ったのか?
- 現場で発生した課題はどの様なものか?具体的にその課題にどの様に取り組んだのか?
- システム開発を進める中で効率化できると考える作業はどれか?実際に作業改善は行ったか?
これらは、実際の業務経験からしか答えられない様なものばかりです。自分のこれまでの業務経験を棚卸しして、しっかりと言語化できている事が重要です。
回答の考え方
これらの質問には自分の実務経験や、業務の中で行った工夫を一つ一つしっかりと伝える事が大事です。
そもそもの職務経歴のブレイクダウンが大事になりますので、単に職務経歴書を書いて、その内容を丸暗記するだけではダメです。職務経歴への質問に対して過去の業務内容を振り返り、具体的な回答ができる様にしましょう。
また、質問攻めの様な形になる事もありますが、一つ一つ落ち着いて回答をする様にしましょう。これは慣れも必要なので、周りの友人や、転職エージェントのキャリアアドバイザーに模擬面接をしてもらうと良いです。
職務経歴について伝える際は「STARフレームワーク」が非常に役に立ちます。「STARフレームワーク」については以下を参考にして下さい。
STARフレームワークというものをご存じでしょうか? 転職活動において、求職者の考え方や行動、実績を挙げるための具体的プロセス等を伝えるための思考の枠組み・型です。 「職務経歴書」や「面談の回答内容」で、STARフレーム …
「自己PR」に関連する質問
「自己PR」に関連して面接官から聞かれる事が多い質問は以下になります。
- 「あなたの強み」を教えて下さい。
- 「あなた弱み」を教えて下さい。
- 「挫折した経験」はありますか?
これらの質問の意図&どの様に答えるべきか解説します。
「あなたの強み」を教えて下さい。
「強み」についてはよく聞かれる質問です。
- 頻出の基本的な質問をする事でコミュニケーション能力を見ている
- 職務経歴の話の流れでは語れない様な強み(自己PR)があるかを知りたい
一般的な質問ですから、まずは質疑応答をしながら無理に自分を大きく見せる事なく質問に受け答えができるか?を見ています。
それと、「強み」という聞き方をしていますが、要は自己PRをして。と言っているのです。
※これらの質問に答えられるかどうかは、冷静に自己分析できているか?とも通じます。自己分析はしっかり行いましょう。
回答の考え方
しっかりと正直に一つ一つ丁寧に回答しましょう。用意した様な回答をすると「予め用意してたのか」と思われますし、追加質問が来た時に破綻してしまいます。なるべく面接官の反応を見ながら落ち着いて回答しましょう。
強みに関しては自己PRと同様の内容でもOKです。
「あなた弱み」を教えて下さい。
「強み」と同様に「弱み」についてもよく聞かれる質問です。
- 弱みを聞く事で、自分の弱点を理解できているか、企業とマッチしない部分があるかを知りたい
- 自分自身を冷静に分析できているか知りたい
弱みを聞く事で、企業とマッチするかどうかを総合的に判断している可能性が高いです。苦手とする様な業務の求人募集をしているのに、その求人に応募してきたとなれば「矛盾」になってしまいます。
回答の考え方
基本的に正直に答えて良いのですが冷静に自分を分析できている事が重要です。
あまりにも正直に「仕事が嫌いな事です」とか「人と接するのが苦手」と答えると印象が悪いです。弱みでありながらも別の角度から見ると強みとも言える様な内容を答えられる様にするとベターです。(管理をしっかりしようと考え過ぎて部下に厳しくなってしまう事がある。など)
「挫折した経験」はありますか?
「挫折した経験」は意外によく聞かれる質問です。
- どの様な経験を挫折だと思っているのか?
- 過去の挫折経験から何を学んだのか?
- 挫折経験をバネにして今後(特に転職後の業務)で活かせる事は何か?
回答の考え方
質問の意図に沿って明確に答える事が大事です。また、(どうしてもという場合を除いて)プライベートの挫折経験ではなくて、やはり業務上の挫折経験を答えるのがベターです。
例えば、開発見積りの誤りを原因とした納期遅延・コスト超過を発生させてしまった。という挫折経験があったとしたら、見積りの重要性を学び、精度の高い見積手法を改めて勉強した。というその後の改善点を明確に伝えると良いです。さらに、そこで学んだ経験を活かして、入社後は精度の高い見積りで納期遅延を発生させない様な業務を行った経験を語ると良いと思います。「挫折経験⇒そこから学んだ事⇒挫折から学んだ事を活かした成功経験」の様な流れで話せるとベストです。
もちろん、この質問に付随して、細かい質問もされると思うので、学んだ事・今後に活かせる事はしっかりと言語化をしておく様にしましょう。
志望動機に関連する質問
「志望動機」に関連して面接官から聞かれる事が多い質問は以下になります。
- 「転職で重要視している事」は何ですか?
- どうしてウチの会社なんですか?
これらの質問の意図&どの様に答えるべきか解説します。
「転職で重要視している事」は何ですか?
「転職で重要視している事」は志望動機と関連して本当によく聞かれる質問です。
- 明確な目的を持って転職活動をしているのかを確認したい
- 重要視している事を聞く事で、企業が求める人材として相応しいかを確認したい
- どの様なキャリアプランを持っているのかを確認したい
明確な目的・キャリアプランを持った上で転職活動しているのかどうか?そして、それがその企業にマッチした人材かどうか?をしっかりと判断しようとしています。
回答の考え方
ここでは「自分の転職の軸」をハッキリと伝えましょう。
別の記事で紹介していますが、転職の軸というのは、そのまま面接官に伝えると引かれる可能性があります。「年収」が目的!と言うと当然引かれますよね。ですから、面接官の人が納得できる様に言語化をした上で転職の軸を伝えましょう。
また、転職で重要視している事が、「ウチの会社に入社すれば確かに達成できる事かもしれないな。」と納得される様な回答をしましょう。
いずれにしても、少し頭をひねる必要がありますが、すごく大切な回答内容になりますので、しっかりと考えて言語化しておきましょう。
どうしてウチの会社なんですか?
意地悪な質問ですが、「どうしてウチの会社なんですか?」というのはよく聞かれる質問です。志望動機を伝えた後に聞かれる事が多いです。
- 志望動機が弱い(もう少し深堀りして動機を確かめたい)
- 業界における、その会社の強み・魅力を理解しているか?を確認している
- 他社の選考状況を確認している
志望動機が弱かったり、具体性が無い場合にこの質問を聞かれる事があります。この質問が出たら志望動機が弱かったと自覚しましょう。但し、焦らずに理由を言語化して伝える様にしましょう。
また、よく言われる事ですが「それって他の会社で良いのでは?」と思われる志望動機では面接官も納得できません。他社との違いについては事前に情報収集しておく事が肝心です。
回答の考え方
以下の2点を言語化して伝えると良いです。
- その企業に対する熱意
- 他社との違い(他社と比較をした時の企業の強み・魅力)
最初に熱意から話してしまうよりも、まずは「他社との違い」について論理的に回答しましょう。数字等の客観的な情報を入れられるのであれば、入れてもOKです。
その後で企業に対する自分の熱意を再度伝える様にしましょう。
転職理由に関連する質問
「転職理由」に関連して面接官から聞かれる事が多い質問は以下になります。
- 前職or現職で職場や周りの人への不満はありましたか?
- 不満な状況を変えるためにした事はありますか?
これらの質問の意図&どの様に答えるべきか解説します。
※転職理由については、基本的に前職or現職への文句を言うなど、ネガティブな回答はNGです。しかし、転職を考えている以上は、何かしらの不満がある事は面接官も分かっています。それを頭に入れた上で以下を参考にしてみて下さい。
前職or現職で職場や周りの人への不満はありましたか?
「前職or現職での不満」については「転職理由」と聞く際によく聞かれる質問です。
- 前職or現職に対する不満を会社のせいにする人ではないか?
- 不満の内容は社会人として妥当と言えるものか?
- 不満は転職後は解消できるのか?
不満は誰にでもあるものですが、不満の具体的な内容が妥当かどうか?そして、それを他責にしていないかを確認しています。
回答の考え方
回答内容はケースバイケースになると思いますが、相手が納得する理由を説明できる様にしましょう。
特に気を付けなければならない点は以下になります。
- 絶対他責にしてはいけない。(愚痴の様な事は絶対にダメ。他人の性にする人は絶対ダメ。)
- 転職後は自分が本当にやりたい事ができると思っているので、志望したという回答に繋げられる様にする
不満な状況を変えるためにした事はありますか?
「前職or現職での不満を変えるために、どの様な行動を取ったか」についてもよく聞かれます。
- 状態を変えるために何か行動をしたのか?
- 行動を取ったのであれば、具体的にどの様な行動なのか?
- その結果どうなったのか?
- 状況を変えるために何の行動も取らない様な人ではないか?
現職に対する不満を解消するために行動した事と、その結果を知る事で、自責の気持ちで問題に対してアクションできるかを確認していると思って良いです。
回答の考え方
不満を解消したり、やりたい事を叶えるために、実線した事を整理して正確に回答する事が重要です。その時の考え方や行動が合っているかどうか?よりも、何かしらの行動を取ったという事実が大事です。
このエピソードはそのまま転職理由になるはずですから、その結果がどうなったのか?自分がどう思ったのか?を正しく伝える事が大切です。
その他の質問
本来の面接の流れとは無関係な質問がされる事もあります。色々な質問が飛び出しますが、多いのは以下の質問です。
- 「プライベートの過ごし方」について
- 少し変わった質問をされる
これらの質問の意図&どの様に答えるべきか解説します。
「プライベートの過ごし方」について
面接官が興味を持った時に「プライベートの過ごし方」を聞かれる事があります。
- 人間性や性格がと業務内容・企業文化がマッチしているか確認している
- 社員の人達と協力をして仕事ができそうか確認している
この質問が出る時は実際に入社してもらった場合どうかな?という点をイメージしだしている事が多いです。なので、面接としてはわりと高評価である事が多いです。
回答の考え方
正直にプライベートの過ごし方を伝えましょう。
あまりにインドアな趣味があると伝えたら「入社後に周りの人と協力して仕事を進められるか疑われるのでは?」なんて心配はいりません。どれだけインドアな趣味があっても、楽しそうに分かりやすく回答する事ができれば、「この人は協調性がありそうだな」と思ってもらえます。
少し変わった質問
面接の中では、「少し変わった質問」をされる事があります。
※「え、それ何て答えるの?」って思う様な質問をされた場合はどうするのでしょうか?
- 予測不可能な質問に対する対応度合い(9割はこちらです)
- 業界内の人だけが知っているキーワードを知っているか試している
変な質問をしている事は面接官も分かっています。予測不可能な質問に対しての対応力を確認していると思って良いと思います。
回答の考え方
慌てたり、勢いで回答したりしない事が重要です。そして、すぐには答えられないのであれば「少し時間が欲しい」と正直に伝えてOKです。
分からないと正直に語れるの人か?という点を見ている可能性もあるので、落ち着いて質問に対して回答する事を意識しましょう。
まとめ
企業の採用面接時によく聞かれる質問について紹介をしました。
おさらいですが、質問は基本的に以下に分類されます。
- 「自己紹介」に関する事
- 「職務経歴」に関する事
- 「自己PR」に関する事
- 「志望動機」に関する事
- 「転職理由」に関する事
- その他の質問
面接でよく聞かれる質問は事前にしっかりと押さえておき、可能な限り言語化して答えを整理しておきましょう。
また、よく聞かれる質問を知っておく事で、面接官の意図や、面接の流れも分かると思います。今回まとめた内容を参考にして面接のシュミレーションなども実施してみると、自分でも面接対策ができます。