IT業界においてもヘッドハンティングやSNS経由などで転職するケースが増えていますが、転職サイト転職エージェント等のサービスを活用するのが大半だと思います。

転職サイトや転職エージェント活用して転職する際、企業の探し方は大きく分けると以下の2通りです。

  • 転職エージェントから紹介してもらう
  • 自分で企業を探す

自分にとって希望に沿った転職先を探したいのであれば、この両方で探すのが一番良いです。

転職活動は忙しいので、紹介してもらうにしても、自分で探すにしても、効率的な方法が一番でしょね。今回は、その「希望企業の効率的な探し方」について紹介をします。

この記事は以下の様な方に参考にしていただけます

  • 自分に合った企業を選び抜く方法が分からないので知りたい
  • 転職活動をサクサク進めたいので、効率的な企業の選び方を知りたい

応募企業を選ぶ際のポイント

さて、応募企業を選択する際のポイントがあります。それは、入社したい企業の「明確な基準」を待つです。

探しながら悩んでいると効率的に企業選びが進みません。求人票を見ながら多少悩む事はあっていいと思いますが、明確な基準も持たずに企業選びをするのは時間の無駄なのでやめましょう。

基準とすべきなのは主に以下の2点です。

  • 転職の軸と照らし合わせて、自分の希望が叶う企業である事を確認する(志望動機とも関連する)
  • 企業の求める人物と自分がマッチしている事を確認する(この考えが抜けている人が多い)

つまり、自分の希望と企業側のニーズがうまくマッチングしている、そんな企業を選ぶのがオススメです。

自分の転職の軸の作り方については、以下の記事を参考にして下さい。

■転職の軸の作り方

この説明だけでは少し抽象的なので、以下具体例を挙げながら説明します。

応募企業を一覧化して「候補リスト」を作る

自分で企業を探す場合も、転職エージェントのキャリアアドバイザーから企業を紹介してもらう場合も、自分の興味のある企業をリスト化して、その候補リストに含まれる企業のことを深く理解しながら応募をすると、企業探しの作業が効率的に進められます。

自分で企業を探す場合と、転職エージェントのキャリアアドバイザーから企業を紹介してもらう場合とに分けて、もう少し具体的に説明をしていきます。

自分で応募企業を探す場合

まずは自分で応募企業を探す場合の考え方をご紹介します。

転職サービスで企業を探す際の「検索条件」の考え方

自分で探す場合、各種転職サービスを使って以下の様な条件で企業を探す事ができます。

条件例

  • 業種(メーカー系、WEB系、インフラ系など)
  • 技術(使用言語、フレームワークなど)
  • 役職(マネージャー、開発者、コンサル、営業、など)
  • 年収
  • 残業時間
  • 職場
  • その他の特定の条件(リモートワークをしているかなど)

転職サイトではカテゴリ分けされている事が多く、上記の条件はカテゴリ検索がしやすいと思います。

注意点(転職サービスによってカテゴリが異なる)

ただ、要注意なのは、各転職サイト、エージェントによって、検索条件やカテゴリ分けが異なる事です。

例えば、「転職サイトA」では技術による絞込みができるけれど、役職の絞込みができない。逆に「転職サイトB」では技術による絞込みができないが、役職の絞込みができる。といった事が多々あります。その結果、「転職サイトA」にも「転職サイトB」にも掲載されているはずの企業が、一方のサイトでは見つかるものの、もう一方のサイトでは見つからないといった問題が発生することがあります。この点は注意しましょう。

いずれにしても、各転職サービスの検索条件やカテゴリ分けについて理解を深めて、活用できる様にする事が大事です。

各転職サービスの特徴や癖を理解しておくことが転職成功へのカギになることは間違いありません。

まずは候補企業をどんどんリスト化をする

上記のことを踏まえて、いくつかの転職サービスで、同様の検索条件で検索しましょう。

希望の条件でカテゴリ分けされていない場合は、キーワード検索で自分の希望条件を入力して検索してみましょう。

この時点では、求人票のあまり細かい条件までは確認をしなくても良いので、興味のある企業をどんどんリスト化するようなイメージで作業を進めましょう。

リストがある程度完成したら、リストの中に含まれる企業の求人票を細かく見ていくようにしましょう。

転職サービスは併用すべき!その理由とは?

「転職サイトA」で自分の希望の企業を探した時に3社出てくるけど、「転職サイトB」でも同じ様な条件で探した時に5社出てきたといった状態になることがあります。

つまり、それぞれのサービスでしか検索できなかった企業があるはずです。どうしてこのようなことが起きるのでしょうか?

特定の転職サービスでしか扱っていない求人票がある

まず1つ目の理由は、一方の転職サービスでしか扱っていない企業があるからです。

転職サービスによってユーザ層も異なるため、その点を考慮して企業側が欲しい人材と、ユーザ層がマッチしている転職サービスに優先的に求人票を掲載するためです。

転職サービスによって、求人票のフォーマット・記載内容は異なる

ただし、大手の転職サービスであれば、取り扱っている企業は同じになるケースが多く、企業側としても複数の転職サービスに求人票を掲載することが多いです。

それでも、一方の転職サービスでしか見つけられない企業があると思います。

これは転職サービスによって求人票のフォーマットが異なっていることが原因です。これが2つ目の理由になります。

転職サービス毎に、求人票に記載されている内容が全然異なっている事もあります。サービス毎に求人票のフォーマットが異なるために、記載内容も異なる結果になるのです。

結論!転職サービスの併用が必須!

繰り返しになりますが、上記の理由から転職サービスの併用は必須になります。

いくつかの転職サービスを併用して、候補となる企業をリスト化して、その中から自分が応募すべき企業を選び抜くと良いです。

なので、気になった企業は全てのサービスで企業名で検索してみましょう。全てのサービスに目を通して、求人票の内容を頭に入れておきましょう。

企業が同じでも求人票(業務・部署)が異なる事もある

同じ企業名が出てきたとしても、募集している部や業務内容が異なる事があります。

例えば「転職サイトA」ではJavaの業務系システム開発者の求人が出ているのに、「転職サイトB」ではマネージャーを募集しているケースがあります。

また、「転職サイトA」の中に複数の求人票があって、業務や部署ごとに求人票が分かれている事もあります。例えばレバテックキャリアなどでは、業務毎に求人ページが細かく分かれていたりします。

企業名だけを見て応募するのではなくて、求人の内容をしっかりと見極めて、自分が本当に希望する企業である事を確認しましょう。

ちなみに、同じ企業の中の複数の求人に応募するといった事も可能なケースがあります。同一企業の中で、複数の求人に興味がある場合は応募可能かどうかを確認してみましょう。

転職エージェントから企業を紹介してもらう場合

自分で企業を探しているだけだと、希望に沿った企業が見つからないことがあります。希望企業が漏れてしまっているのです。

このような場合に転職エージェントが非常に力になってくれます。

自分の検索力では見つからない企業を、プロのキャリアアドバイザーが見つけ出して企業を紹介してくれます。

転職エージェントのキャリアドバイザーから紹介された企業を順番に確認して、自分の候補リストに含めるかどうかを選別しましょう。

仮にエージェント側から紹介された企業の中に、気分のリストに入っておらず、だけど応募してみたいという企業があったら、なぜ自分の検索方法ではその企業が漏れてしまったのかを自分の中で確認しましょう。その上で、キャリアアドバイザーがどのようにその企業を選定したのかを聞くことができれば、自分自身の検索力向上にもつながります。

■おすすめのIT転職エージェント

転職エージェントのキャリアドバイザーに自分の希望をしっかりと伝えておく

キャリアアドバイザーから希望に沿う企業の紹介を受けたいのであれば、自分の希望条件はしっかりと伝えておく事が大切です。

そうしないと、自分の希望とは全然違う企業を紹介されてしまう事になり、お互いに時間を無駄にしてしまいます。

自分の希望企業以外は紹介しないで下さいと伝える事もできますし、少し広めの希望条件を伝え、選択範囲を広げた状態で選別してもらう事もできます。

いずれにしても、自分が伝えた希望を基に企業を選別して紹介しれくれますので、希望条件はあいまいにせずに、明確に伝えましょう。

まとめ(自分が応募したい企業をどんどん選別していく)

これまでの流れを整理すると、以下の様な流れで応募する企業を選ぶのが効率的です。

効率的な応募企業の選定手順

  1. 転職サービスを活用して自分で応募企業の候補を探す
  2. 転職エージェントにも探してもらう。
  3. 興味のある企業があったら候補リストに加える。
  4. 候補リストの中の企業や求人票をじっくりと分析してみる。
  5. 分析をして希望に沿った企業が見つかったら応募

これを繰り返して、自分が応募したい企業を選別してみましょう。

また、自分が選考を受けた候補企業リストの情報は転職エージェントにも伝える様にしましょう。そうする事で、エージェントのキャリアアドバイザーにもどの様な企業を希望しているのかが明確に伝わりやすくなり、お互いの認識齟齬が減ります。

これを繰り替えす事で自分でも数ある企業の中から希望通りの企業を見つけ選別するスキルが上がりますし、この様な事を繰り返す事でエージェントからも「自分のキャリアをよく考えて本気で転職しようと思っている人だ」と思ってもらえます。つまり信頼関係を作る事ができるのです。

何度もお伝えしている通り、転職サービスによって掲載している企業や、企業のカテゴリ分け、求人票の記載内容は異なります。複数の転職サービスを併用して、効率的に自分が応募すべき企業を探しましょう。

このサイトでも信頼できる転職サービスをいくつか取り上げて紹介しておりますので、ぜひ転職を検討している場合や、すでに転職活動を開始している場合は参考にしていただければと思います。