企業の求人を見てみると「募集条件」として、

  • MUST(必須)条件
  • WANT(歓迎)条件

があります。この条件、当たり前ですが「すごく大事」なんです。

エンジニアの方で求人を見た事があるなら、「〇〇の経験3年以上、〇〇業の開発経験2年以上」といった文章をよく見ると思います。それがMUST条件、WANT条件に当たるものです。

どれだけ優秀な人材であっても企業が求める「ニーズ」を満たしていなければ採用はされません。企業が求める「ニーズ」は、このMUST条件、WANT条件に表れています。ですからニーズにマッチした人間である事をしっかりと伝えなければなりません。

しかし、SIerで人事を担当していた友人や転職エージェントに勤める知人に言わせると、職務経歴書でも面談でも、これらの条件に具体的に言及しない方がいるのが現状の様です。

転職活動やプロジェクト参画等で「職務経歴書」を作成する際は、まずはMUST条件・WANT条件を満たしている事を文章でしっかり表現しましょう。そして、「面談」でもMUST条件、WANT条件については細かく問われると思いますので、自分の経験と企業が求めるニーズをしっかりと結び付けて答えられる様にしましょう。

今回は、企業の「ニーズ」であるMUST条件、WANT条件と、それらについてどの様に言及していくべきか?について詳しく紹介したいと思います。

MUST(必須)条件

MUST条件は、採用基準となる必須条件です。
※極端に言えば、これを満たさなければ入社できません、とか、プロジェクトに入れませんという条件です。

例えばエンジニアの求人の場合、以下の様なMUST条件が並ぶ事があります。

MUST条件の例

  • Javaによる業務アプリ開発経験5年以上
  • Linuxを使用したシステム開発経験3年以上
  • チームメンバーの進捗管理、作業指示の経験

MUST条件は定量的に(年数など)文章表現されている事が分かります。職務経歴書でもこれらの具体的な経験を定量的に記述する必要があります。自分の職務経歴とバッチリと合うMUST条件であれば、企業があなたに興味を示す可能性は一気に高くなります!

ただ、ハードルの低い条件であればマッチするかもしれませんが、MUST条件に完全にマッチする方は少ないのではないでしょうか。そんな時はアピールの仕方にも一工夫が必要です。

「類似経験」を上手にアピールしよう

MUST条件を満たさなければ絶対に応募する事はできないのでしょうか?

実は、必ずしもそうではありません。この点についてもう少し踏み込んで解説します。(これがすごく大事な話です。)

完全にマッチしていなくとも、類似経験があれば、条件を満たす人物として評価してもらえる事も多々あります。

どうしても応募したい企業があるのに、条件が微妙に合わない。。。という場合は、自分の類似経験を上手くアピールする事で興味を示してもらえないか、知恵を絞ってみましょう。

採用側が見通しの立てられるアピールが大事

例えば、「Javaを使用した開発経験3年」というMUST条件に対して「Javaの経験は少ないけど、他のオブジェクト指向言語の経験は5年以上ある。Javaも独学で勉強を始めているのでキャッチアップできると考えている。」といった事を伝えきれれば、興味を示してもらえたります。

何の根拠もなく経験を語っても興味は持たれませんが、根拠が明確であれば採用側も「見通し」が立つのです。

採用側が、この人なら大丈夫としっかりイメージできる様なアピールをする様にしましょう。

企業側の考え方を理解しておく事

入社後に力を発揮にして会社へ貢献をしてもらえればOKという考えの企業や、採用担当者も多いので、どうしても応募したい企業があるけど、条件が完全にはマッチしない。という場合は類似経験を上手くアピールできないか検討しましょう。

事前に周りの人にも相談してみる

類似経験が本当に筋の通った内容かどうかは客観的に判断してもらう様にしましょう。
※職務経歴書を見てもらうのが良いです。

転職エージェントを活用している場合には、キャリアアドバイザーとも相談して、職務経歴書にどの様に書くか?面談でどの様に答えるか?などをしっかりと検討する様にしましょう。自分の頭の中だけで考えた根拠は曖昧である事が多いです。

全く当てはまらない場合は当然NG!

当然ながら、条件に全く当てはまっていない場合はかなり厳しいと思った方が良いです。
※それでも応募したい企業がある場合は転職エージェントを活用して、キャリアアドバイザーに相談してみましょう。

MUST条件に合わない企業を紹介されたら?

転職エージェントなどを活用する場合、MUST条件を満たしていない企業を紹介される事もあります。

この場合は紹介理由をしっかりと確認しましょう。

例えば、以下の様な理由であれば、面接をする価値はあると思います。

  • 人が集まらないために企業側がハードルを下げている場合
  • 完全にマッチする条件でなくとも類似の経験を買ってくれている場合

ただ、人が集まらないため、という理由であれば企業側に何か大きな問題が無いか?をしっかりと確認しましょう。

それと、以下の様な場合は要注意です。

  • キャリアアドバイザーが紹介を焦ってマッチしていない企業を紹介した場合

この場合は、いざ応募をしても相手にされないでしょう。この様な紹介をするキャリアアドバイザーは変えてもらった方が良いです。

繰り返しになりますが、MUST条件を満たしていない企業を紹介された場合は、エージェント担当者に紹介理由を確認しましょう。

WANT(歓迎)条件

WANT条件に関しては必須条件ではありませんので、条件を満たしていなくても応募する事はできますし、面談に進んで採用される可能性も全然あります。

しかし、他に優秀な応募者がたくさんいる場合、その中で抜きんでるためにはWANT条件を持っていると一気に有利になります。

WANT条件に並ぶ事が多いのは以下の様な条件です。

WANT条件の例

  • 5名以上のチームのプレイングマネージャー経験
  • AWSを活用したシステム開発経験2年以上
  • プロジェクトマネージャ、もしくはPMP保有者

MUST条件と比べるとマネジメントに関する経験や、具体的な技術経験が並ぶ事が多いです。

WANT条件全てを満たす人は少ないけれど、文字通り「こんな経験があったら歓迎しますよ。」という事を謳ってくれています。

当然ながら、WANT条件は1つでも当てはまるものがあれば、それをしっかりとアピールするべきです。また、MUST条件の項でもお伝えした通り、WANT条件に並ぶものを類似の経験があれば、それを上手にアピールするのも効果的です。

仮にMUST条件を完全に満たしていなくとも、WANT条件に当てはまるのであれば、採用するという企業もあります。(MUSTとWANTの使い分けが曖昧過ぎですが、気持ちは分かります)。少しでも当てはまりそうな経験があるのであればしっかりとアピールする様にしましょう。

MUST条件同様に類似経験をアピールが重要だけど、、、

MUST条件に対して自分の経験をアピールするためには「類似」経験を上手にアピールしましょうと伝えました。

ただ、WANT条件に関しては無理矢理アピールする必要はありません。何が何でもアピールしようとしてしまうと、採用側に無理に背伸びをしていると思われてしまいます。そうするとアピールが胡散臭さに変わってしまうのです。

ただ、WANT条件の中で類似しているかなと思うものがあれば、それは当然アピールしてOKです。

補足(職務経歴書の書き分け)

さて、MUST条件、WANT条件を考えてみると色々な事が気になりませんか?

転職経験が少ない方からよく質問されるのが、「職務経歴書の内容は企業毎に書き分けるのですか?」というものです。

その答えは「YES」です。

企業毎にMUST条件、WANT条件は違うのですから、それに合わせて職務経歴書も書き分けるのが基本になります。

焦った転職活動は成功が難しい

ですから、転職活動というのは、焦って急いで何とかなるものではありません。

基本になる職務経歴書を記載した後、応募したい企業の条件を見て、

  • 自分が応募できる条件か?
  • 条件が合っているとして、どの様に文章表現するか?
  • 文章表現は第三者が見ても分かりやすい内容か?

といった事を考え、対応する必要があるのです。

転職活動はしっかり取り組もうと思ったら半年~1年、もしくはそれ以上の期間がかかる事もあります。

良い仕事に就いている人、良い仕事をしている人、良い評価を得ている人はいつでも転職活動の準備をしている方が多いです。常に職務経歴書の内容をブラッシュアップして、良い企業があればすぐに面談できる様な準備をしているのです。

まとめ

今回はMUST条件・WANT条件について紹介をしました。

MUST条件・WANT条件の簡単なまとめ

すごく簡単にまとめてみると、

MUST条件⇒可能な限り、マッチした経験・類似経験をアピールする

WANT条件⇒無理はしなくても良いけど、可能な範囲でマッチした経験・類似経験をアピールする

という事が大事です。

そして、職務経歴書の内容は企業毎に書き分けるのが基本になります。(大変ですけどね。。。)

MUST条件・WANT条件に合う経験を自分が持っているかどうか?は普段から自己分析を行って、自分のスキル・経験の棚卸しをしていなければ、なかなか難しいです。

定期的に自分のスキルや経験を棚卸しして、条件に合う求人が出たらすぐにでも応募できる様な状況を作っておくのが大切です。