エンジニアとして転職活動をしていれば、職務経歴書を書いたり面談を受ける必要があります。

この時、当然ながら言葉や文章で「伝える」事になりますよね。

この「伝える」という事が転職活動においては非常に重要なのです。

仮に同じ経歴の人であっても「伝え方」や「伝える事(何を伝えたいのか?)」を間違ってしまうと、採用担当者もうんざりする求職者になりかねません…。

今回は転職活動をする上で、自分を「伝える」時に、意識しておくべき事をご紹介していきたいと思います。

まずしっかりと意識をしなければならないのは、以下の2つです。

  • 過去の実績をどの様に伝えるか?
  • 企業へのメリットをどの様に伝えるか?

これらはどの業界でも採用担当者が重要視しているポイントになります。そして「伝える」ための細かいコツもいくつかあります。

これらの事を軸に具体的に紹介していきたいと思います。

この記事は以下の様な方を対象としています

  • 採用担当者に興味を持ってもらえる様になりたい
  • 職務経歴書をどの様にまとめるか悩んでいる
  • 面談で何をどの様に伝えたら良いか悩んでいる
  • 自分自身をどの様に分析したら良いか分からない

過去の実績をどう伝えるか

職務経歴書にしても面談の発言にしても、まずは過去の実績について言及しなければなりません。採用側からすれば、過去の実績からその人がどの様な人なのか?を見極めようとします。

さて、この過去の実績を伝える時に、「何を」「どの様に」伝える事が重要なのでしょうか?

よくあるのが、社内や顧客から表彰をされたり、自分が立ち上げたプロジェクトが成功した。という点を実績としてアピールするケースです…。これらの実績は大きな強みであり自信にもなります。ですから職務経歴書などでその実績をゴリ押ししたくなる気持ちは分かります。

しかし、これらの結果だけを伝えても、実は採用担当者の心にはあまり響きません。

採用担当者は、過去の結果そのものだけではなくて、入社後も過去と同じ様な結果(もしくはそれ以上の結果)を出せるのかどうか?に興味があります。

具体的なプロセスを伝える

過去の実績として「結果」を出したという事を伝えるのは大切です。

しかし、上述の通り、これだけを聞かされても採用担当者にはあまり響きません。

結果を出した要因が何なのか?が曖昧だからです。

とても小さな会社に所属する優秀な人と、大きな会社に所属するあまり優秀ではない人では、後者の人の方が多きな結果を出しやすいのが実状です。しかし、それは会社のネームバリューや、サポートがあって成し遂げている事が大半です。

採用担当者は、この様な人材に飽き飽きしています…。

採用担当者が知りたいのは、「どの様に」結果を出したのか?です。

つまり、具体的なプロセスを知りたいのです。プロセスを伝えきる事で結果を出した要因がようやくクリアになります。

「どの様な環境で、どの様に考え、どの様に行動して、どの様な結果に繋がったのか?」

これを伝えられると、結果を出した要因の他に、実力で結果を出したという事がよく分かります。過去のプロセス&実績を語られる事で、その人の現在や未来もクリアに見える様になります。

重要なポイント

過去の実績を伝える際には、結果だけではなくて具体的なプロセスを語る。そうする事で、結果を出すための要因が具体的に伝わる。

企業側へのメリットをどう伝えるか?

企業があなたを採用するメリットは何なのか?

それを明確に伝えきる事が大事です。

上述した過去の行動(プロセス)を聞けば、「うちの会社でも同じ様な活躍はできるかもね。」と思われるかもしれません。

しかし、明確にメリットを伝えきるのが最も重要です。

「この人を採用したら、うちの会社にはこんなメリットがあるのか!」と思われれば、採用したいと感じるでしょう。

繰り返しになりますが、採用では過去の栄光や自慢を聞きたい訳ではありません。具体的にどんなメリットがあるのかを細かく伝えなければなりません。
※世の中には親の七光りだけで企業に入社する人がいます。しかし、企業からすれば大抵の場合、大きなメリットもあるので採用をします(不条理ですが)。

いずれにしても、「自分を採用するメリットが何なのか?」を明確化して、どの様に伝えるかを考えましょう。

具体的にどの様に行動するかを伝える

過去に素晴らしい行動ができていたとしても、実際に転職後も素晴らしい行動を取れる保証はあるのでしょうか?全くの同業種・同職種なのであれば、同じ行動を取れば良いのかもしれませんが、全く同じ様な仕事というのはまず無いと思います。

そんな時は過去の経験を基にして、「今後、どの様に行動するか」を明確に伝える事が大切です。

例えば、「〇〇プロジェクトでは、アジャイル的な開発手法を取り入れるべきと考えます。クライアントにプロトタイプを随時確認してもらう方が、ニーズに合った製品を完成させやすいと思うからです。しかも、コストカットもできるのではないでしょうか?私は過去にアジャイルの開発経験があるので、その経験を活かせればと考えているのですがいかがでしょうか?)

その話を伝える事で、採用側は「確かにその方法なら上手くいきそうだな。」とか「その方法はここでは通用しないでしょ。」とか考える訳です。前者であれば高評価ですが、後者であっても採用のチャンスは多分にあります。「考え方や行動指針を少し変えれば上手くいくな。」と思われれば、むしろ評価されていると言ってもいいと思います。

マズいのは今後どの様に行動しようとしているか?を明確に伝えられない場合です。これでは、採用後にどの様な活躍をしてくれるのかを採用側もイメージする事ができません。

重要なポイント

企業へのメリットを伝える際には、どの様に行動するか?を具体的に伝える事。そうする事で採用担当者が、あなたが会社で活躍している所をイメージできる様になる(再現性のある人間と思ってもらえる)。

「伝える」ための細かいコツ

職務経歴書や面談での「伝え方」「伝える事」についてご紹介してきました。

これらの事をを伝える時に気を付けておくと良い事、より伝わりやすくなるポイントも紹介しておきます。

定量的に伝える

職務経歴書や面談では、まずは定量的に伝えるという事を意識すると良いです。

単純に「売り上げUPでした。」よりも「前年度と比較して年30%の売り上げUPでした。売り上げ金額は〇〇です。」と言われた方が分かりやすいです。

定量的に伝え様とすると、基本的に説明が細かくなりがちですが、なるべく簡潔に自分の実績や、自分を採用するメリットを伝える様にしましょう。

他責の気配が無い事

採用担当者は他責的な人を嫌います。仮に本当の事であっても現在の会社や境遇に対する不満は避けた方が良いです。

職務経歴書の中で他責の気配が出る事はまず無いと思いますが、気づかない内に誰かのせいにする様な物言いになってしまう人もいるので注意が必要です。

また、面談の際には、他責的な人は気配が出てしまう事が多いので、気を付ける様にしましょう。というよりも考え方を変える様にするのが良いです。

自分で考える力を持っている事

よく言われる事ですが、自分で考える力を持っている人は高評価になりやすいです。

自分の考えを伝える時には「自分の言葉」で「自分の考え」をしっかりと述べる様にしましょう。内容の善し悪しというよりも、自分の考えを自分の言葉で伝えられる人は強いです。

それと、企業側は転職者に対しては、何から何までお世話をするつもりはありません。自分から意欲的に学び、会社に貢献をしなければなりません。その時に「会社から言われた事だけをやる人」を採用したいとは思いません。「自分が何をすべきかを考え、自分から行動できる人」を探すはずです。

採用担当者は会社から言われた事だけをやる人を採用して何度も後悔しているのです。

柔軟さを持っている事

年齢を重ねると思考に柔軟性が出ません。この様な方は転職にも向きません。

新しい組織に馴染めないのではないか?と思われてしまいます。

過去の実績(プロセス)を伝えたり、転職先へのメリットを提示すべき。というのは上述の通りですが、伝え方を間違えると「柔軟ではない人」と思われてしまいがちです。

まとめ

今回は、エンジニア転職の際に採用担当者が興味を持つ理由について紹介しました。

もう一度おさらいしましょう。

大事なポイント

  • 過去の実績を伝える時は「結果」よりも「プロセス」を具体的に伝える。
  • 企業へ「メリット」を伝える事が大事。そして、どの様な行動を取るか?を具体的に伝える。

まずはこれらの事を意識する事で、採用担当者が興味を持つ様になります。
※逆に、過去の実績を活かせず、メリットも提示できない場合は企業が求める人材ではない可能性があります。

転職をする際には過去の行動実績をプロセスとして明確に伝え、企業へのメリットを具体的な行動計画として伝えられる様にしましょう。