IT業界に憧れてシステムエンジニアをしてみたものの、いざ仕事をしてみたら忙し過ぎてしんどい。。。何かつまらないなぁ。。。想像してたのと違う。。。なんて思った事はありませんか?
20代で働き盛りの方の中にも、もうエンジニアは辞めたいな~と思っている方は結構多いです。
20代であれば転職という選択肢も現実的ですから他の仕事を探そうかな、と考えている方もいるでしょう。とはいえ、勢いだけで仕事を辞めてしまうと転職にも失敗をしてしまう可能性が高いです。事前の準備をしっかりしてから転職をする様にしましょう。
それに、転職準備・自己分析をしっかりとしておけば、エンジニアの仕事を自体は辞めずとも、もしかしたら自分の希望する仕事に就けるかもしれませんよ。エンジニアは今の時代非常に二ーズの高い仕事ですから「なんとなく」で辞めてしまうのは非常にもったいないです。プロジェクトや会社さえ変えれば非常に面白い仕事に豹変する事だってあるのです。
という訳で、今回は20代でエンジニアを辞めたいと思ったらどうすべきか?という部分について、現役エンジニアの私が解説をしていきたいと思います。
■この記事は以下の様な方に参考にしていただけると思います
- エンジニアはもう辛い。。。他の仕事が良い。
- 今の会社に不満がある。
- エンジニアの仕事は嫌いではないけど、今の環境は嫌だ。
- 今後のキャリアを考えると今の場所にいるのは良くないと思っている
20代でシステムエンジニアを辞めたいと思ったら
20代でエンジニアの仕事を辞めたいと思ったら、まず何をすれば良いのか?について解説していきたいと思います。
なぜ辞めたいのか理由を明確にする
どうしてエンジニアの仕事を辞めたいと思う様になったのか?その理由を明確にする事が大切です。エンジニアの仕事に限らずですが、以下の様な意見を聞いた事はないでしょうか?
・経験が少ない内に転職をするとやる気も適正もない人と判断される、だから最低3年は続けた方が良い
・ダメだと思う会社はさっさと辞めた方が良い(ダメな会社はダメなんだから、最低3年とか考える必要はない)
こんな意見をよく耳にしますが、意見が完全に対立してしまっていますよね。一体どっちが正しいのでしょうか。正確に言えばどちらの意見も少しピントがずれてしまっています。
大事なのは辞める理由(なぜ辞めるのか?)なのです。
もしすぐに辞めたとしても次の仕事がすぐに見つかるなら辞めてしまっても問題ありません。他者が聞いて辞める理由が明確になっていれば、経験年数に関係なく納得するものです。逆に経験年数が長くとも辞める理由が明確でなければ誰も納得はしません。
理由の中身はどうあれ、その後の転職(人によっては独立)に成功する人は「辞める理由」が明確になっています。前の会社はダメな会社だから辞めました。では、面接官も納得はしません。なので、何年で辞めるかは問題ではなく、辞める理由がその後にとって最も大切なのです。
転職先に関する情報の収集を行う
転職をする場合、情報収集で全てが決まると言っても過言ではありません。
世の中には無数の会社があります。その中で、自分にとってベストな会社を選択するためにはやはり情報収集をするしかありません。※あまりにこだわり過ぎるのもよくないんですけどね。
世の中に
- どの様な会社があるか
- どの様な業種があるか
- どの様な職種があるか
といった企業研究・業界研究を行った方が希望通りの仕事に就ける可能性が高くなります。
また、情報収集をしながら、
- 自分が勤めたい会社は何か
- 自分がやりたい業種は何か
- 自分がやりたい職種は何か
という事を明確にする事で、自分が進むべき方向性がハッキリとしてきます。
当然、入社してみなければ分からない部分もありますが、少なくとも「転職活動にはベストを尽くした」と言える状態にしなければ、その後の仕事も満足には進められません。
仕事を続けながら転職活動を開始する
余裕を持った状態でなければ、なかなか良い転職活動はできません。今の仕事を辞めてからの方が時間もあるし、じっくりと転職活動ができそうだと考える人もいますが、「無職」という状態だと、企業からも悪い評価をされる事があります。まして、20代の「無職」はかなりイメージが悪いです。※仮に明確な理由があったとしても、イメージというものもそれはそれで重要なのです。
今すぐの転職を希望していなければ後でも良いか。という考えになりがちですが、一度ブラック案件の仕事などに配属されてしまうと「とりあえず辞める」という選択肢しか逃げ道がありません。時間も無いし、転職活動をする気力も起きなくなってしまうのです。
次の仕事をするまでの期間を空けず、なるべく時間があり冷静さを持てる間に仕事をするのがベストです。そのために、今の仕事をしながら早めに転職活動を開始しましょう。
実際に転職活動をしてみると、「自分のアピールポイントはこういう部分だ」とか「世の中には自分が全然知らなかった会社があるぞ」とか、色々な事が分かってきます。
20代でエンジニアを辞めたらどの様な転職先があるか
さて、20代でエンジニアを辞めた場合、どの様な転職先があるでしょうか?その点について解説していきます。
他業種への転職
どうしてもエンジニアを辞めたい。という場合、20代であればまだ転職は全然可能です。20代であれば、まだまだ可能性を模索している時期ですから、受け入れてくれる会社も多数あります。それに、若いうちに挑戦したいことがある!というのであれば、それを頑張るのも良いと思います。
ただ、エンジニアは今後非常に二ーズのある仕事ですから、可能であれば今までのエンジニアのスキルも活かせる様な仕事を探すのも良いと思います。同じIT系の仕事でも、環境が変わればやりがいも全然変わってきます。
エンジニアの仕事自体には興味があるのであれば、この後でお伝えする同業種への転職をまずは検討してみても良いのではないでしょうか?
同業種への転職
同業種への転職であれば全然転職はできます。特に、培ったスキルを活かせる様な仕事であれば、転職後に仕事を覚えるのもスムーズですし、すぐに転職先の会社にも貢献できます。
また、文中でもお伝えした通り、辞めた理由は問われる事がありますから、なぜ辞めたのかはハッキリと伝えられる様にしましょう。今勤めている会社が嫌になったのであれば、嫌になった理由を明確にする事で、転職先の会社に求めるものもハッキリとしてきます。
世の中には様々な仕事がありますので、企業研究をして希望に沿った転職をしましょう。
IT系・エンジニアへの転職についてはこちらの記事に詳しくまとめています。
⇒IT系・エンジニア向け転職サイト・エージェントの活用方法
独立という選択肢もある
エンジニアであれば20代であっても独立するという選択肢もあります。フリーランスになる事もメリットも非常に多いので最近は20代で独立する方もかなり増えてきています。
また、独立と言っても必ずしも自分で仕事を探してくる訳ではなくて、フリーランス向けのエージェントを活用するとわりと良い案件も見つかります。場合によっては20代でも案件単価が跳ね上がる可能性もありますので、ぜひ独立という選択肢も検討してみた方が良いと思います。20代で年収が1000万以上になる方もいます。
フリーランス向けのエージェントについてはコチラの記事に詳しくまとめています。
⇒エージェントの仕組み・活用の仕方をチェック
IT業界への転職・独立を成功させるためのポイント
さて、ここからは同業他社のIT系への転職・独立希望の方を対象にして、転職をさせるポイントを紹介します。もし他業種への転職を希望している場合であっても参考になるかと思います。
20代にオススメのエンジニアの仕事
20代の方にオススメのエンジニアの仕事をいくつか紹介しておきます。
WEBエンジニア
若手に人気の職種なのが「WEBエンジニア」です。他のエンジニアに比べると比較的仕事の環境も良く、様々なスキルを身に付ける事ができます。そしてそのスキルはかなり広い分野で活かす事ができると思います。
特に個人でWEBアプリを開発したいという方にとっては仕事をしながら、スキルを磨く事ができる場になります。
AI・ディープラーニングを使う仕事
今非常に注目されている仕事がAI・ディープラーニングを使う仕事です。今後ほとんどの仕事はAIに置き換わるとも言われている中で、AIを使ったり作ったりできるスキルは必ず強みになります。
それに単純に仕事内容が面白いです。高度がスキルが求められるケースもあるのですが、仕事内容を確認して興味を持てる様であれば、チャレンジする価値のある仕事です。
また、現時点では高収入の案件が多いという点も魅力です。
特定のスキルを高められる仕事
業種・職種に関係なく、特定のスキルを高める事ができる仕事があります。
オラクルDBを頻繁に使用する仕事や、珍しい言語を使う仕事などは、いざという時に大きな武器になる事があります。特に、特定のスキルを持ったエンジニアはフリーランスなどになっても仕事が切れる可能性が非常に低く、つぶしが効きます。
業務スキルを高められる仕事
一言でエンジニアと言っても様々な業務に従事する事になります。金融系・メーカー系・Eコマース系などが有名ですが、当然もっと多くの業界があります。
特定の業務スキルを持っていると、ずっとその業界のエンジニアとして求められるため、フリーランスなどになった場合に単価交渉がしやすく、仕事も見つかりやすいです。それに、様々な現場に配属になっても、わりと即戦力になる事ができます。
業務毎のエンジニアというには絶対数が少ないので、重宝されるのです。
特定の分野で顔が広くなると、フリーランスとして仕事も受注しやすくなりまs。
20代のエンジニアに求める力
私はプロジェクトマネジメントの一環で多くのエンジニアの面談を行っています。現場のエンジニアがプロジェクト参画時の面談をする事が多いです。
ここでは面談担当者として20代のエンジニアに求める力についてご紹介します。
スキルがある
当然ですが20代でも特別なスキルがある人物は高く評価します。
例えば、
・エンジニアスキル(言語・DB・各フェーズの開発経験)
・業務スキル(金融系・メーカー系の業務知識)⇒特に重視されやすい
・コミュニケーションスキル(お客さんとの折衝が得意)
等々。
特定のスキルを持った若者はやはり誰もが欲しがります。
素直さがある・相手の話をよく聞く
素直さと言うと「何でも言う事をよく聞く人」という印象があるかもしれませんがそういう訳ではありません。若々しく自分の意見を貫く事も当然大切です。
ただ、相手が言っている言葉を聞く素直さは必要だと思います(何歳になっても)。逆によく話を聞いているなというだけでかなり評価をされるケースがあります。
動機が不純でない
稼げるからこの仕事をしたい。という若者って結構多いです。そういう気持ちも大切かもしれませんが、面談やプロジェクトのメンバーと現場で共有すべきメンタリティではありません。
稼ぎたいだけであれば他に良い仕事はたくさんありますし、合理的思考も疑われてしまいます。逆に、単純にプログラムを作るのが好きなんです。という言葉は結構説得力があるのです。そういう人はどんどん伸びます。
最低限のコミュニケーション力がある
「最低限」で良いのでコミュニケーション力が必要です。システムエンジニアというのは意思疎通がとっても大切なんです。
「コミュニケーションが得意」という所までは求めませんが、最低限は大丈夫だなと思わせる事が大事です。ちなみに業務経歴書や履歴書にコミュニケーションが得意と書くのはあまり効果がありません。面談の中でそれを証明した方が良いです。
やりたい事・目標がある
エンジニアとしてこれからこんな事がしたい!あんな事がしたい!という目的が明確な人は、応援されます。それはどこに行っても同じだと思います。
逆に、そういう考えを大切にしない現場には行かない方が良いです。
まとめ
20代のエンジニアが仕事を辞めたらどうすれば良いのか?どうすれば転職を成功させる事ができるのか?について今回はご紹介しました。
文中でもお伝えした通り、転職は全然可能ですし、20代で独立する方も増えてきていますから、活躍の場はかなり広いです。
20代であれば、他の業種へのチャレンジも全然できる年齢ですが、エンジニアの仕事自体が嫌、とか、どうしても他にやりたい事があるという訳でなければ、可能な限りはIT業界での転職をオススメします。時代に求められるスキルをたっくさん学べる事ができるため、活躍の場は数多くあるからです。