地方でフリーランスのSE(システムエンジニア)になるにはどうしたら良いのでしょうか?

フリーランスのエンジニアは関東圏が圧倒的に多いです。でも地方でもエンジニアをしたいという人もかなり多いはず。

実際、私の周りにも都会もいいけど、やっぱり自分は地方都市とか田舎が好きだな~と語って地方にリターンする友人もちらほらいます。そんな生活は果たしてできるのでしょうか。ひと昔前であれば、地方でエンジニアというのは非常に難しい選択でした。

でも、実は今はわりと簡単にできてしまいます。でも、それには「ちょっとした知識と行動力」が必要になります。今回はその点を踏まえて地方でフリーランスのエンジニアになる方法について解説していきます。

地方でフリーランスのエンジニアになる方法

フリーランスに対するイメージ

そもそもフリーランスのエンジニアに対して、多くの方はどの様なイメージを持っているのでしょうか?

よく言われるのが、

  • 個人の裁量で仕事ができる
    ⇒そのため、自由な仕事の仕方(もしくは生き方)ができる
  • サラリーマンのシステムエンジニアよりも高収入
    ⇒スキルがあれば報酬は青天井!

というメリット。

でも、

  • 確定申告、社会保障への加入手続きなどを自分でしなければならない
    ⇒ちょっと大変
  • 自分で仕事を探さなければならない
    ⇒地方でエンジニアの仕事はなかなか見つからない

というデメリットもある。というものです。

地方でエンジニアをしたいけれどできない。。。という方にとっては、一番最後の「自分で仕事を探さなければならない」という部分が一番のネックになるのではないでしょうか。
※確定申告・社会保障の手続きはある程度慣れればこなせます。

しかし、今は時代が変わり、地方でも安定的に仕事を受注できます。ただ、それにはいくつか条件があります。冒頭でも話題に挙げた「知識と行動力」はその中でも最も重要な条件です。

ここから、フリーランスのエンジニアとして地方でも安定的に仕事を受注するためにどうすれば良いか?について具体的に論じていきます。

地方のフリーランスエンジニアが仕事を受注するためにやるべき事

では、地方でも仕事を受注するためにはどの様な事をすれば良いか紹介します。

自分で仕事を探す(難易度:少し難しい)

昔ながらの方法でですが、自分で案件を探すという方法です。特別な業務知識があったり、スキルが高ければわりと仕事を個人で受注する事も不可能ではありません。

最近では、SNSなどでエンジニアとして情報発信をして仕事を受注する人が増えています。

また、企業が開催している交流会などに参加して、人脈を広げる等の活動を行う事で受注先を見つける人もいます。

ただ、これからフリーランスのエンジニアになる方は、この方法で仕事を探すのは少し難しいかもしれません。サラリーマンとしてエンジニアをしている方が契約形態をフリーランスに切り替えるという方法が現実的です。

クラウドソーシングを使用する(難易度:普通)

数年前からクラウドソーシングで様々な仕事を受注する事が可能になりました。サービスごとに登録手順・受注手順などは異なりますが、どのサービスも使ううちに慣れてくるはずです。

ただ、クラウドソーシングの場合は現時点では問題点があります。

それは、

  • 長期の案件受注が難しい
  • 単価が上がりにくい

という点です。もちろん長期契約可能・単価も高いクライアントも中にはいるので、案件を探してみる価値はあります。

エージェントを活用する(難易度:優しい)

おそらくこれが最も現実的で、安定的に仕事を受注する事ができる方法です。

それが、フリーランスエンジニア向けのエージェントを活用するというものです。

最近のエージェントはサービス内容が手厚くて、

  • 仕事の谷間ができない様に継続的に案件紹介をしてくれるエージェント
  • 会社員並の保障制度を持つエージェント
  • 在宅・週3などの案件を紹介してくれるエージェント

などが揃っています。

もし、地方でフリーランスのエンジニアをするのであれば方法は大きく2通りで、

  • 地方にも支社・営業所のあるエージェントから地元企業の案件を受注する
  • リモートワークで関東圏から仕事を受注する、仕事は地方で行う

というものです。

エージェントを活用した場合、直接受注する場合にくらべて報酬は低めになる(マージンが発生するため)傾向にありますが、それを差し引いても、サラリーマン時代よりは、高収入になる人がほとんどです。

この後で、フリーランスのエージェントについてより詳しくご紹介します。

地方でフリーランスのエンジニアをする際におすすめのエージェント

では、地方でエンジニアをする際に活用すべきエージェントをいくつか紹介します。

上述の通り、地方でエンジニアをするなら、地方に支社・営業所があるか、リモートワークが可能なエージェントに登録をしておく事が大切です。

地方に支社・営業所のあるエージェント

ほとんどのフリーランスのエージェントは、関東圏にしか本社・支社・営業所が無いというケースが大半ですが、ここで紹介するエージェントは地方にも支社・営業所が存在します。そのため、地元のクライアントを紹介してくれるありがたい存在です。

ギークスジョブ

大阪、名古屋、福岡にも支社がある国内最大規模のエージェントです。

案件数も多いため、希望に沿う案件を見つけやすいサービスです。

【▽ギークスジョブの口コミ▽】

【▽公式サイトをチェック▽】

PE-BANK

PE-BANKは老舗のエージェントで、大阪、名古屋、福岡はもちろん、北海道・仙台・京都・岡山・広島にも拠点があります。

昔から多くの地方のエンジニアに頼られてきた実績があります。

【▽PE-BANKの口コミ▽】

【▽PE-BANK公式サイト▽】

リモートワークの案件を紹介してくれやすいエージェント

地方に支社などは無いものの、関東圏のクライアントからリモート案件を受注しやすいエージェントを紹介します。

midworks

元々リモートワークの案件が多い事でも知られていたmidworkです。拠点は都内ですがリモート案件を紹介してもらう事ができるかもしれないので、サービス活用の価値があります。
※midworks担当者によると、リモートワークは時期によっては案件が非常に少ない事もある様です。長い目で早めに登録しておく事をおすすめします。

【▽midworksの口コミをチェック▽】

【▽公式サイトをチェック▽】

地方でスムーズにフリーランスをするためのQ&A

上述の通り、地方でフリーランスの仕事をするなら、やはりエージェントを活用するのがベターです。ただ、仮に案件が見つかったとしても不安が残るという方も多いはず。

ここでは、フリーランスになる上で不安要素と思われている事や、スムーズにフリーランスの仕事をする上で考えておきたい事・心の準備をしておきたい事を挙げておきます。

私自身もよく相談される事が多い内容になります。

フリーランスになる事が不安な場合は?

今はエージェントを活用すれば仕事は結構見つかる、とはいえ不安。という方は結構多い様ですね。ただ、しっかりと仕事を探せば大抵は案件は見つかるものです。

なるべく身の回りの案件数を把握しておくために、複数のエージェントに登録すると、少しずつ不安が解消されると思います。

それでも不安という場合は、状況によっては(一時的に)関東で仕事をする事も検討しておいた方が良いです。

スキルをもっと身に付けたい場合は?

フリーランスとして活躍するためにはやはりスキルの向上は欠かせないものと言えるかもしれません。

様々な言語の知識、業務知識、マネジメントのスキル等々、学ぶべき事はたくさんあります。特に、業務知識については、その知識を求めているクライアントからは非常に重宝されます。しかし、業務知識は見に付けようと思って見に付くものでもありません。

何を身に付けるべきかは、自分が何をしたいのか?にもよりますが、エンジニアとして言語スキルは見に付けておいた方が良いかもしれません。

特に、Java⇒常駐案件でよく使われるので、地方のクライアントからも求められやすい。PHP、Ruby等⇒リモートワークでよく扱われる言語。

自分で勉強しても良いですが、全く知らない言語を学ぶ場合はプログラミングのスクール等を活用するのもありです。最近はプロジェクトマネージャーが言語スキルの再習得のためにスクールに通うケースも増えています。特別見に付けたい!というスキルがあれば活用するのも良いと思います。

ポートフォリオは必要なの?

フリーランスになったらポートフォリオや、Gitアカウントが必要!なんて言われます。

エージェントを活用せずに案件を取りたいのであれば意識的に作った方が良いと思います。

でも、エージェントを使うのであれば、無理してポートフォリオを作るよりも、まずはフリーランスとしての生き方に慣れる方が先決です。どの様にして地方でも仕事を受注していくのかという流れをしっかりと体に叩き込んだ方が良いです。

社会保障の心配はしなくて良いの?

フリーランスになると保障が心配。。。という方は多いです。

個人受注メインの方であれば、報酬は高額だと思うので、貯蓄や自分でできる投資なので蓄えをしておきましょう。また、フリーランスの方でも入れる年金基金などもありますので、そちらに加入をしておくのが良いかもしれません。

また、エージェントを活用する場合は、エージェントで手厚い保障制度を用意してくれる所もありますので、それを活用しない手はありません。今回紹介したmidworksなどはフリーランスのエージェントの中でも保障が手厚い事でも有名なサービスです。

いずれにしても、会社員に比べてフリーランスの方がかなり不利というレベルではありません。個人で活躍する人向けの保障サービスが今はたくさんあるのです。

クレジットカードとローン(家を買いたい場合など)を組みたい場合だけは、なるべく会社員時代に契約しておいた方が良いです。

まとめ

今回は地方でフリーランスのエンジニアをするためにはどうすれば良いか?というテーマについて解説しました。

まず、地方でエンジニアをする方法として、

  • 自分で仕事を受注する
  • クラウドソーシングを活用する
  • エージェントを活用する

という方法があり、エージェントの活用の仕方にも、

  • 地方のクライアントから仕事を受注する
  • リモートワークで仕事をする

という選択肢があります。

基本的にはエージェントを活用して、個人でもできる仕事があれば受注をしてみるのが良いかもしれません。

地方でもフリーランスをする事は全然可能ですから、恐れずにチャレンジしてみましょう!!